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第45話
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私とヒュームの目の前には、魔法道具の力で動けなくなっているモグルドとヒリスがいた。
警報が鳴ってすぐに目が覚めて、隣の部屋にいてくれたヒュームが来てくれる。
そして侵入してきた場所へ向かうと、そこには困惑しているモグルドとヒリスの姿があった。
「動けなくなる魔法道具が、稼働したみたいですね」
「簡単に防げるのに、警報で動揺して何もできなかったのだろう」
部屋にある魔法道具は警報を慣らしたと同時に、部屋にいる人に向かって矢が飛ぶようになっていた。
その矢はただひっつくだけの力しかないけど、部屋に留まらせるためにある。
部屋には他にも魔法道具の陣が敷いてあって、警報が鳴ると稼働するようになっていた。
稼働には少し時間がかかって、その間に私とヒュームはモグルド達がいる部屋に向かっていた。
モグルドとヒリスは魔法道具の力で手と足が動かないけど、話すことは可能だ。
魔法を使えば対処できるけど、動けないことに動揺して魔法を使える状態じゃない。
私とヒュームを見て、モグルドは激怒していた。
「なんだこれは……ルナよ! 王子である俺にこんな仕打ちをして許されると思っているのか!?」
モグルドが叫ぶけど、この状況でよく叫べるものだ。
私が呆れていると、隣にてくれるヒュームが話す。
「警戒していたが、ここまで愚かだとはな……これで、お前と話すのも最後になるだろう」
「まっ、待て! もう2度とルナに関わらない。今まですまなかった!!」
懇願するモグルドだけど、聞く気はない。
動揺している間に、私の魔法でモグルドとヒリスの意識を奪う。
魔法を使えない程に心が乱れているから、私の魔法でもヒリスは対処できない。
モグルドとヒリスは意識を失い、ヒュームが国王に連絡する。
その後――モグルドは国王に処罰されて、ヒリスと一緒に姿を消していた。
警報が鳴ってすぐに目が覚めて、隣の部屋にいてくれたヒュームが来てくれる。
そして侵入してきた場所へ向かうと、そこには困惑しているモグルドとヒリスの姿があった。
「動けなくなる魔法道具が、稼働したみたいですね」
「簡単に防げるのに、警報で動揺して何もできなかったのだろう」
部屋にある魔法道具は警報を慣らしたと同時に、部屋にいる人に向かって矢が飛ぶようになっていた。
その矢はただひっつくだけの力しかないけど、部屋に留まらせるためにある。
部屋には他にも魔法道具の陣が敷いてあって、警報が鳴ると稼働するようになっていた。
稼働には少し時間がかかって、その間に私とヒュームはモグルド達がいる部屋に向かっていた。
モグルドとヒリスは魔法道具の力で手と足が動かないけど、話すことは可能だ。
魔法を使えば対処できるけど、動けないことに動揺して魔法を使える状態じゃない。
私とヒュームを見て、モグルドは激怒していた。
「なんだこれは……ルナよ! 王子である俺にこんな仕打ちをして許されると思っているのか!?」
モグルドが叫ぶけど、この状況でよく叫べるものだ。
私が呆れていると、隣にてくれるヒュームが話す。
「警戒していたが、ここまで愚かだとはな……これで、お前と話すのも最後になるだろう」
「まっ、待て! もう2度とルナに関わらない。今まですまなかった!!」
懇願するモグルドだけど、聞く気はない。
動揺している間に、私の魔法でモグルドとヒリスの意識を奪う。
魔法を使えない程に心が乱れているから、私の魔法でもヒリスは対処できない。
モグルドとヒリスは意識を失い、ヒュームが国王に連絡する。
その後――モグルドは国王に処罰されて、ヒリスと一緒に姿を消していた。
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