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第35話
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私が何を言っても、モグルドは諦めようとしない。
そんなモグルドに対して、ヒュームは記録していたモグルドの暴言を、パーティ会場の人達に知ってもらおうとしていた。
ヒュームの持っていた小箱の魔法道具から、記録されていたモグルドの私に対する暴言が聞こえる。
今のモグルドはヒリスを新しい婚約者にしているから、言い逃れることはできなかった。
『――お前はヒリスと違い魔法使いとして何も活躍できていない! 婚約を破棄してヒリスを新しい婚約者にしたいと今でも思っている!!』
記録されていた発言が全て終わり、パーティ会場は騒ぎになる。
前に聞いていた人もいたけど、今は本人がこの場にいた。
「今のモグルドは、ヒリスを婚約者にしている。それなのによくルナに婚約者に戻れと言えたものだ」
「ぐっっ……これは全て捏造だ!」
「この場に発言に嘘がないか調べる魔法道具もある。それを使えば証明できるだろう」
「そ、それは……クソッッ!!」
パーティ会場の人達は、記録された発言がモグルド自身のものだと考えている。
それはモグルドがヒリスを新しい婚約者にしているのと、魔法道具の職人を何人も辞めさせている行動からだ。
モグルドは何も言い返せず、パーティ会場から逃げ出していく。
その後、パーティ会場での出来事を聞いた国王は、モグルドを処罰したようだ。
そんなモグルドに対して、ヒュームは記録していたモグルドの暴言を、パーティ会場の人達に知ってもらおうとしていた。
ヒュームの持っていた小箱の魔法道具から、記録されていたモグルドの私に対する暴言が聞こえる。
今のモグルドはヒリスを新しい婚約者にしているから、言い逃れることはできなかった。
『――お前はヒリスと違い魔法使いとして何も活躍できていない! 婚約を破棄してヒリスを新しい婚約者にしたいと今でも思っている!!』
記録されていた発言が全て終わり、パーティ会場は騒ぎになる。
前に聞いていた人もいたけど、今は本人がこの場にいた。
「今のモグルドは、ヒリスを婚約者にしている。それなのによくルナに婚約者に戻れと言えたものだ」
「ぐっっ……これは全て捏造だ!」
「この場に発言に嘘がないか調べる魔法道具もある。それを使えば証明できるだろう」
「そ、それは……クソッッ!!」
パーティ会場の人達は、記録された発言がモグルド自身のものだと考えている。
それはモグルドがヒリスを新しい婚約者にしているのと、魔法道具の職人を何人も辞めさせている行動からだ。
モグルドは何も言い返せず、パーティ会場から逃げ出していく。
その後、パーティ会場での出来事を聞いた国王は、モグルドを処罰したようだ。
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