19 / 46
第19話
しおりを挟む
モグルドが私の屋敷に来て、ヒリスの杖を直せと言い出した。
直す気はなくて、陛下に報告すれば全て解決する。
応接室でヒュームは、これから起こる出来事について私に話す。
「ここ最近、国を守る魔法道具に異常が発生しているようだ」
「今までは私が確認して問題がないよう調整していましたけど、他の人にはできないようです」
これは他国でも同じのようで、私のいる国がおかしかっただけだ。
国王は協力を求めていたけど、今日の出来事を理由に拒んでも構わない。
今まで私は働き過ぎで、王子の婚約者でなくなったのだから王家に協力したくなかった。
今は城にいる魔法道具の職人達が直そうとしているけど、完璧ではないらしい。
この状況で今日の出来事を報告すれば、国王はモグルドを処罰しそうだ。
「ルナがいないせいだと知られれば、原因のモグルドは更に非難されるだろう」
「はい。全てモグルドの自業自得です」
これから様々な問題が発生しそうだけど、私の家やヒュームの家は問題ない。。
私がいないことを後悔したとしても、悪いのは全てモグルドだ。
今まで私がいたから平和だったのに、これからルドスラ国に危機が迫ることとなる。
私との婚約を破棄したモグルド王子のせいだと、貴族の人達は噂から知っているはずだ。
王家がどうなっても構わないし、私は関わる気がない。
そして――ヒュームの推測通り、ルドスラ国で問題が発生していた。
直す気はなくて、陛下に報告すれば全て解決する。
応接室でヒュームは、これから起こる出来事について私に話す。
「ここ最近、国を守る魔法道具に異常が発生しているようだ」
「今までは私が確認して問題がないよう調整していましたけど、他の人にはできないようです」
これは他国でも同じのようで、私のいる国がおかしかっただけだ。
国王は協力を求めていたけど、今日の出来事を理由に拒んでも構わない。
今まで私は働き過ぎで、王子の婚約者でなくなったのだから王家に協力したくなかった。
今は城にいる魔法道具の職人達が直そうとしているけど、完璧ではないらしい。
この状況で今日の出来事を報告すれば、国王はモグルドを処罰しそうだ。
「ルナがいないせいだと知られれば、原因のモグルドは更に非難されるだろう」
「はい。全てモグルドの自業自得です」
これから様々な問題が発生しそうだけど、私の家やヒュームの家は問題ない。。
私がいないことを後悔したとしても、悪いのは全てモグルドだ。
今まで私がいたから平和だったのに、これからルドスラ国に危機が迫ることとなる。
私との婚約を破棄したモグルド王子のせいだと、貴族の人達は噂から知っているはずだ。
王家がどうなっても構わないし、私は関わる気がない。
そして――ヒュームの推測通り、ルドスラ国で問題が発生していた。
433
お気に入りに追加
2,634
あなたにおすすめの小説
──いいえ。わたしがあなたとの婚約を破棄したいのは、あなたに愛する人がいるからではありません。
ふまさ
恋愛
伯爵令息のパットは、婚約者であるオーレリアからの突然の別れ話に、困惑していた。
「確かにぼくには、きみの他に愛する人がいる。でもその人は平民で、ぼくはその人と結婚はできない。だから、きみと──こんな言い方は卑怯かもしれないが、きみの家にお金を援助することと引き換えに、きみはそれを受け入れたうえで、ぼくと婚約してくれたんじゃなかったのか?!」
正面に座るオーレリアは、膝のうえに置いたこぶしを強く握った。
「……あなたの言う通りです。元より貴族の結婚など、政略的なものの方が多い。そんな中、没落寸前の我がヴェッター伯爵家に援助してくれたうえ、あなたのような優しいお方が我が家に婿養子としてきてくれるなど、まるで夢のようなお話でした」
「──なら、どうして? ぼくがきみを一番に愛せないから? けれどきみは、それでもいいと言ってくれたよね?」
オーレリアは答えないどころか、顔すらあげてくれない。
けれどその場にいる、両家の親たちは、その理由を理解していた。
──そう。
何もわかっていないのは、パットだけだった。
どうぞ、(誰にも真似できない)その愛を貫いてくださいませ(笑)
mios
恋愛
公爵令嬢の婚約者を捨て、男爵令嬢と大恋愛の末に結婚した第一王子。公爵家の後ろ盾がなくなって、王太子の地位を降ろされた第一王子。
念願の子に恵まれて、産まれた直後に齎された幼い王子様の訃報。
国中が悲しみに包まれた時、侯爵家に一報が。
【完結】貴方が好きなのはあくまでも私のお姉様
すだもみぢ
恋愛
伯爵令嬢であるカリンは、隣の辺境伯の息子であるデュークが苦手だった。
彼の悪戯にひどく泣かされたことがあったから。
そんな彼が成長し、年の離れたカリンの姉、ヨーランダと付き合い始めてから彼は変わっていく。
ヨーランダは世紀の淑女と呼ばれた女性。
彼女の元でどんどんと洗練され、魅力に満ちていくデュークをカリンは傍らから見ていることしかできなかった。
しかしヨーランダはデュークではなく他の人を選び、結婚してしまう。
それからしばらくして、カリンの元にデュークから結婚の申し込みが届く。
私はお姉さまの代わりでしょうか。
貴方が私に優しくすればするほど悲しくなるし、みじめな気持ちになるのに……。
そう思いつつも、彼を思う気持ちは抑えられなくなっていく。
8/21 MAGI様より表紙イラストを、9/24にはMAGI様の作曲された
この小説のイメージソング「意味のない空」をいただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=L6C92gMQ_gE
MAGI様、ありがとうございます!
イメージが広がりますので聞きながらお話を読んでくださると嬉しいです。
完結 冗談で済ますつもりでしょうが、そうはいきません。
音爽(ネソウ)
恋愛
王子の幼馴染はいつもわがまま放題。それを放置する。
結婚式でもやらかして私の挙式はメチャクチャに
「ほんの冗談さ」と王子は軽くあしらうが、そこに一人の男性が現れて……
【完結】愛したあなたは本当に愛する人と幸せになって下さい
高瀬船
恋愛
伯爵家のティアーリア・クランディアは公爵家嫡男、クライヴ・ディー・アウサンドラと婚約秒読みの段階であった。
だが、ティアーリアはある日クライヴと彼の従者二人が話している所に出くわし、聞いてしまう。
クライヴが本当に婚約したかったのはティアーリアの妹のラティリナであったと。
ショックを受けるティアーリアだったが、愛する彼の為自分は身を引く事を決意した。
【誤字脱字のご報告ありがとうございます!小っ恥ずかしい誤字のご報告ありがとうございます!個別にご返信出来ておらず申し訳ございません( •́ •̀ )】
婚約者を想うのをやめました
かぐや
恋愛
女性を侍らしてばかりの婚約者に私は宣言した。
「もうあなたを愛するのをやめますので、どうぞご自由に」
最初は婚約者も頷くが、彼女が自分の側にいることがなくなってから初めて色々なことに気づき始める。
*書籍化しました。応援してくださった読者様、ありがとうございます。
あなたの妻にはなりません
風見ゆうみ
恋愛
幼い頃から大好きだった婚約者のレイズ。
彼が伯爵位を継いだと同時に、わたしと彼は結婚した。
幸せな日々が始まるのだと思っていたのに、夫は仕事で戦場近くの街に行くことになった。
彼が旅立った数日後、わたしの元に届いたのは夫の訃報だった。
悲しみに暮れているわたしに近づいてきたのは、夫の親友のディール様。
彼は夫から自分の身に何かあった時にはわたしのことを頼むと言われていたのだと言う。
あっという間に日にちが過ぎ、ディール様から求婚される。
悩みに悩んだ末に、ディール様と婚約したわたしに、友人と街に出た時にすれ違った男が言った。
「あの男と結婚するのはやめなさい。彼は君の夫の殺害を依頼した男だ」
アリシアの恋は終わったのです【完結】
ことりちゃん
恋愛
昼休みの廊下で、アリシアはずっとずっと大好きだったマークから、いきなり頬を引っ叩かれた。
その瞬間、アリシアの恋は終わりを迎えた。
そこから長年の虚しい片想いに別れを告げ、新しい道へと歩き出すアリシア。
反対に、後になってアリシアの想いに触れ、遅すぎる行動に出るマーク。
案外吹っ切れて楽しく過ごす女子と、どうしようもなく後悔する残念な男子のお話です。
ーーーーー
12話で完結します。
よろしくお願いします(´∀`)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる