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第42話
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私の前にはドリアス殿下がいて、間にアルクが立ち塞がってくれている。
パーティ会場で私達は注目されている中、ドリアス殿下が話を始めた。
「俺はただ……面と向かって、キャシーに謝罪させて欲しいだけなんだ」
「……なんですって?」
「俺は牢に幽閉されることとなる……とにかく俺は、キャシーに謝らなければならないと想うようになっていた」
私は、ドリアス殿下の発言が信じられない。
牢に幽閉は当然の処置だと思うけど……ドリアス殿下が、私に謝る?
「キャシーには正面から、俺の謝罪を見て欲しい……そのためにアルクよ、ここは退いてくれ」
どうやらドリアス殿下は、アルクに対して頭を下げたようだ。
相手は一応この国の王子だから……ここまで言われると、アルクも聞くしかない。
「……わかりました。それでも、少しだけですよ」
そう言って、アルクが少し横に動く。
ドリアス殿下の顔が私の視界に入るけど……目を虚ろにしながらも、どこか嬉しそうだ。
「ああ――感謝しよう」
ドリアス殿下は正座をして、全身を使い私に頭を下げている。
そこまでして謝りたい様子だけど――それに違和感を感じ取る。
そして――ドリアス殿下が怒気を強めた形相で、懐に仕込んだ武器を私に向けて迫る。
「キャシィィッ――ッ!!」
そう叫びながら、ドリアス殿下は後ろに大きく吹き飛んでいた。
最後の最後で私を亡き者にしようと企てたみたいだけど、警戒は当然していた。
念のために警戒して魔力による衝撃を与えようと備えていたから、ドリアス殿下に魔法で攻撃する。
倒れたドリアス殿下は右手に凶器――鋭い杭を持っていたから、会場の皆が注目していた。
パーティ会場で私達は注目されている中、ドリアス殿下が話を始めた。
「俺はただ……面と向かって、キャシーに謝罪させて欲しいだけなんだ」
「……なんですって?」
「俺は牢に幽閉されることとなる……とにかく俺は、キャシーに謝らなければならないと想うようになっていた」
私は、ドリアス殿下の発言が信じられない。
牢に幽閉は当然の処置だと思うけど……ドリアス殿下が、私に謝る?
「キャシーには正面から、俺の謝罪を見て欲しい……そのためにアルクよ、ここは退いてくれ」
どうやらドリアス殿下は、アルクに対して頭を下げたようだ。
相手は一応この国の王子だから……ここまで言われると、アルクも聞くしかない。
「……わかりました。それでも、少しだけですよ」
そう言って、アルクが少し横に動く。
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「ああ――感謝しよう」
ドリアス殿下は正座をして、全身を使い私に頭を下げている。
そこまでして謝りたい様子だけど――それに違和感を感じ取る。
そして――ドリアス殿下が怒気を強めた形相で、懐に仕込んだ武器を私に向けて迫る。
「キャシィィッ――ッ!!」
そう叫びながら、ドリアス殿下は後ろに大きく吹き飛んでいた。
最後の最後で私を亡き者にしようと企てたみたいだけど、警戒は当然していた。
念のために警戒して魔力による衝撃を与えようと備えていたから、ドリアス殿下に魔法で攻撃する。
倒れたドリアス殿下は右手に凶器――鋭い杭を持っていたから、会場の皆が注目していた。
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