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第85話

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 その後――私とアインは、災獣ルオウを倒していた。

 騒ぎから冒険者の人達が集まって、災獣ルオウを討伐したことを皆が目撃する。

 残っている問題は――力を使い果たして倒れ、私達に見下されているジェイクとローナだ。

 2人の姿は人型の魔物にしか見えず、元に戻ることはできないようだ。

 そしてローナは、ルオウを体内に入れたことで精神が崩壊したらしい。

 私を倒すことしか考えられなくなって……ルオウが消えたことで、何も話すことができなくなっていた。

「ローナはもう終わり、魔物と化した俺も……全て災獣ルオウが悪い! 俺は巻き込まれただけなんだ!」

 今まではフードで体を隠していたけど、今のジェイクは人型の魔物のような姿をしている。

 鬼の姿をした人型魔物、オークと何も変わらなくて……ジェイクは災獣のせいにしている。

「……災獣の力で魔物の肉体を得た人間か。冒険者ギルドで預かりたいが、サイール国の判断に任せるしかなさそうだ」

 アインの発言を聞いて、ジェイクが叫ぶ。

「なっっ……そんなことになれば、俺は助からない!?」

「魔物の肉体になった時点で、貴方は終わりです」

 私としては、アインに危害を加えたジェイク達は許せない。

 その後、冒険者ギルドはジェイクの件を国王に報告して――ジェイクとローナは処刑されることとなっていた。
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