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第37話

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 私は魔物の群れによる襲撃を始めて対処したけど、あの程度なら私とアインだけでも十分な程度だった。

 その分、他の冒険者達を別の場所に回せば、被害を一切なくすことができるかもしれない。

 そのことをアインと話し合っているけど……何か気になることがある様子だ。

「私としてはそこまで脅威ではないと思いましたけど、これから何か起こるのですか?」

「はい。今までの襲撃なら俺とセリスだけでも対処できますけど……これから、大襲撃があります」

「前にも名前だけは聞きましたけど……大襲撃というのは、今日起きた襲撃とはそこまで違うのですか?」

 今回は襲撃で、そこから大襲撃と呼ばれている災害が発生する。

 警戒している様子なのが気になって尋ねると、アインは詳しく話してくれる。

「はい。その名の通り規模がかなり大きくなります……数日間、今までより遙かに強力な魔物が襲撃してくるのです」

 襲撃を余裕で対処できた私としては、どうしてこの程度で世界規模の危険な災害と呼ばれているのか理解できなかった。

 どうやら規模が違う襲撃、大襲撃が最後に待っているようで……アインは、その大襲撃を警戒している。

 大襲撃の規模を聞いて、私は不安になってしまう。
 今回よりも強力な魔物が、それも数日間攻め込んでくるのなら……厳しい戦闘になりそうだ。

「それは、大丈夫なのですか?」

「俺も、正直言うとかなりの被害が出ると考えていましたけど――それは、セリスに会うまでの話です」

 どうやら私がいると、大襲撃だとしても対処することができるようだ。
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