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第31話
しおりを挟む 街の正面で待機して数時間後――私は遠目に、大量の魔物を見る。
「それでは、冒険者ギルドの指示通りお願いします……セリスなら何も問題ありません」
「はっ、はいっ!」
明らかに街に向かって迫る魔物の大群を目にして、私が魔法を繰り出して攻撃する。
巨大な炎の弾丸を数発繰り出して、魔物達は吹き飛んでいく。
後衛の魔法使いが最初に攻撃を仕掛け、崩れた所を武器で戦う前衛職の人が攻め込んで仕留める。
冒険者ギルドは何度も襲撃を対処しているから、予想外の事態にならない限りはこの方法で戦うように決められていた。
いきなり他の冒険者グループと連携しろと言われても難しそうだから、単純な方法にしたようだ。
私は後方で冒険者の人達を巻き込まないよう魔法を繰り出しながら、アインを眺める。
「他の人と比べると……アインは飛びぬけています」
アインは他の人達とは明らかに動きが違って、剣で魔物達を斬り払っている。
人々の為に勇敢に戦うアインに、私は魔法を使いながら見惚れていた。
「それでは、冒険者ギルドの指示通りお願いします……セリスなら何も問題ありません」
「はっ、はいっ!」
明らかに街に向かって迫る魔物の大群を目にして、私が魔法を繰り出して攻撃する。
巨大な炎の弾丸を数発繰り出して、魔物達は吹き飛んでいく。
後衛の魔法使いが最初に攻撃を仕掛け、崩れた所を武器で戦う前衛職の人が攻め込んで仕留める。
冒険者ギルドは何度も襲撃を対処しているから、予想外の事態にならない限りはこの方法で戦うように決められていた。
いきなり他の冒険者グループと連携しろと言われても難しそうだから、単純な方法にしたようだ。
私は後方で冒険者の人達を巻き込まないよう魔法を繰り出しながら、アインを眺める。
「他の人と比べると……アインは飛びぬけています」
アインは他の人達とは明らかに動きが違って、剣で魔物達を斬り払っている。
人々の為に勇敢に戦うアインに、私は魔法を使いながら見惚れていた。
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