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第27話

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 ベネサ達を捕えて、ユアンが国王の元へ向かう。

 魔力が激減した被害者の人達が王都に集まっていて、魔法道具で魔力を確認していく。
 ベネサの体内には、奪った人達の魔力が宿っていると証明した。

 それによって全てを諦めたベネサは罪を自白して、意思で魔力を返していく。
 魔法使いの人達は魔力が戻っていたけど……問題が発生した。

 魔力は返したとベネサが言い張るけど、元通りにはならなかったようだ。
 魔法道具で確認すると、ベネサが意思で返しても魔力の一部は残ってしまうらしい。

 取引していた場所をベネサから聞き、商人を捕えることに成功している。
 その商人が言うには――ベネサが生きている限り、魔力の一部は返られないようだ。

 その後――私は部屋で、ユアンからベネサの末路を聞く。

「他国の優秀な魔法使い達は、ベネサの処刑を求めたようだ」

「大勢いて、一部とはいえ魔力を奪われているのが許せなかったのでしょう」

「当然の反応だな。ギアノ国でも、ベネサを庇うことは不可能だ」

 様々な国で功績を出した人達で、魔力が戻らないことが不満なのは当然だ。
 国王も認めるしかなかったようで、ベネサの処刑が決まった。
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