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第10話
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その後も私達は、魔法道具店のお客様に噂を流していく。
被害を受けた人達が、ベネサを糾弾するために行動している。
私達は店を営業しながら、情報収集しているだけでいい。
そう考えていた時――魔法道具店に、ギアノ国の兵士がやって来た。
私の見た目は魔法道具で変えているから、気付かれてはいないようだ。
兵士の人以外は誰もいなかったから、一旦店を閉める。
詳しく話を聞くことにして、店の応接室でユアンが兵士に尋ねた。
「ギアノ国の使いと言っていたが、何の用ですか?」
思い当たる節は、噂を流していたことぐらいしかない。
注意されたとしても、事実だとユアンは言い張るつもりでいた。
そして――兵士の発言を聞き、噂を止めにきたわけではないと知る。
「聖女ベネサ様が、魔法を使えなくなってしまいました……これから起こる問題を対処する魔法道具が、私達には必要となります」
「……なるほど、ただ客として来ただけですか」
兵士の発言を聞いて私は驚き、ユアンは納得している。
聖女が力を発揮できないから、店の魔法道具が必要と話した。
ギアノ国で何が起こるのか、私にはわからない。
とにかく私達は、兵士から話を聞くことにしていた。
被害を受けた人達が、ベネサを糾弾するために行動している。
私達は店を営業しながら、情報収集しているだけでいい。
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