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第41話
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レヴォクがドラゴンを呼び寄せる鈴の魔法道具を見せて、ゼロアの物だと言い出す。
周囲の人達は呆れている様子で、先生がレヴォクに尋ねる。
「レヴォク様が所持していた鈴の魔法道具ですが、ゼロア様の物なのですか?」
「俺の物ではありませんし、魔法道具に宿る魔力を調査すれば誰の物か判明します」
ゼロアが冷静に話すけど、レヴォクは必死の表情で叫ぶ。
「ちっ、違う! これはゼロアの物で、俺の服に奴が入れたのだ!」
焦っているレヴォクが叫ぶけど、ゼロアは首を左右に振るう。
「貴様は予定通り行かず、焦っているな……どうして貴様は、その魔法道具の力を知っている?」
「ぐぅっっ!? そ、それは――」
「――ガルク領に、ドラゴンが何度も現れていることは有名だ」
動揺しているレヴォクの発言を、ゼロアが遮る。
ゼロアの発言を聞いて、激昂したレヴォクが叫ぶ。
「それがどうした!?」
「更に貴様は、この鈴がドラゴンを引き寄せる魔法道具と自白した……この状況なら誰でも、その魔法道具は貴様が使っていたと思うだろう」
「なっっ――っ!?」
ゼロアの発言を聞いて、レヴォクは何も言えなくなっていた。
私の特殊な力を公表したけど、今までの言動からレヴォクが利用していたのは間違いない。
パーティ会場でレヴォクは否定していたけど……所持している鈴の魔法道具が、私を利用した証拠となっていた。
周囲の人達は呆れている様子で、先生がレヴォクに尋ねる。
「レヴォク様が所持していた鈴の魔法道具ですが、ゼロア様の物なのですか?」
「俺の物ではありませんし、魔法道具に宿る魔力を調査すれば誰の物か判明します」
ゼロアが冷静に話すけど、レヴォクは必死の表情で叫ぶ。
「ちっ、違う! これはゼロアの物で、俺の服に奴が入れたのだ!」
焦っているレヴォクが叫ぶけど、ゼロアは首を左右に振るう。
「貴様は予定通り行かず、焦っているな……どうして貴様は、その魔法道具の力を知っている?」
「ぐぅっっ!? そ、それは――」
「――ガルク領に、ドラゴンが何度も現れていることは有名だ」
動揺しているレヴォクの発言を、ゼロアが遮る。
ゼロアの発言を聞いて、激昂したレヴォクが叫ぶ。
「それがどうした!?」
「更に貴様は、この鈴がドラゴンを引き寄せる魔法道具と自白した……この状況なら誰でも、その魔法道具は貴様が使っていたと思うだろう」
「なっっ――っ!?」
ゼロアの発言を聞いて、レヴォクは何も言えなくなっていた。
私の特殊な力を公表したけど、今までの言動からレヴォクが利用していたのは間違いない。
パーティ会場でレヴォクは否定していたけど……所持している鈴の魔法道具が、私を利用した証拠となっていた。
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