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第13話
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私がリレック伯爵家から追い出されて、3ヶ月が経っていた。
私がいなくなったことでリレック伯爵領は大変だけど、王家の力で持ちこたえている。
それでも、数日後にはモンスターの大群が迫るようで……国に住む人達が、全力で迎え撃つこととなっていた。
セインが部屋に来てくれて、私達は現状を話し合っている。
「モンスターがオーベル侯爵領に来た際は私の魔法で対処しましたけど、捜索している人は気付かなかったみたいですね」
「サフィラが魔法を使ったのは数時間だけだったから、気付けなかったのだろう……数日後にあるモンスターの大群との戦闘で、サフィラは戦場の大地に宿る魔力を強化するつもりなのか?」
「はい。王家がどうなっても構わないと思っていますけど、集まった人達に被害が出て欲しくありません」
モンスター達はリレック伯爵領を狙い、王家が力になっているけど被害は大きいようだ。
そこから更にモンスターが大群で迫っていると報告を聞き、ドルグア国の貴族達に助けを求めている。
原因がリレック伯爵家と噂になっているから、このままいけば私の元家族は没落しそうだ。
私が戦場の大地に宿る魔力を強化すると、戦場で戦う人達も強くなる。
そしてモンスターの大群は力が弱まるから、何も問題はない。
私が国内にいることが知られてしまうけど、今の王家はどうすることもできないはず。
そう考えて――私は力を使い、モンスターの大群を迎え撃とうとしていた。
私がいなくなったことでリレック伯爵領は大変だけど、王家の力で持ちこたえている。
それでも、数日後にはモンスターの大群が迫るようで……国に住む人達が、全力で迎え撃つこととなっていた。
セインが部屋に来てくれて、私達は現状を話し合っている。
「モンスターがオーベル侯爵領に来た際は私の魔法で対処しましたけど、捜索している人は気付かなかったみたいですね」
「サフィラが魔法を使ったのは数時間だけだったから、気付けなかったのだろう……数日後にあるモンスターの大群との戦闘で、サフィラは戦場の大地に宿る魔力を強化するつもりなのか?」
「はい。王家がどうなっても構わないと思っていますけど、集まった人達に被害が出て欲しくありません」
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そしてモンスターの大群は力が弱まるから、何も問題はない。
私が国内にいることが知られてしまうけど、今の王家はどうすることもできないはず。
そう考えて――私は力を使い、モンスターの大群を迎え撃とうとしていた。
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