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第50話
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私はジトアの部屋で、今日の出来事について話をしている。
メリタは見て欲しい魔法道具の準備をするからと言い、部屋に向かうのは明後日となっていた。
それより……メリタが熱っぽい視線をジトアに向けていたことが、気になってしまう。
あの場には婚約者のバハムスがいたのに、メリタは興味深そうにジトアをじっと眺めていた。
「メリタ様は、ジトア様に好意を持っていそうです」
「そうだろうか? バハムスの婚約者なのだから、関係を疑われるような行動はとらないだろう」
「それは……そう、ですね」
ジトアの発言に、私は頷くけど納得はできなかった。
メリタはバハムスの婚約者だから、ジトアは異性としてみていないと断言している。
それでも、あの仕草や最初に声をかけたことといい……メリタはジトアを異性としてみていそうだと、私は思っていた。
メリタは見て欲しい魔法道具の準備をするからと言い、部屋に向かうのは明後日となっていた。
それより……メリタが熱っぽい視線をジトアに向けていたことが、気になってしまう。
あの場には婚約者のバハムスがいたのに、メリタは興味深そうにジトアをじっと眺めていた。
「メリタ様は、ジトア様に好意を持っていそうです」
「そうだろうか? バハムスの婚約者なのだから、関係を疑われるような行動はとらないだろう」
「それは……そう、ですね」
ジトアの発言に、私は頷くけど納得はできなかった。
メリタはバハムスの婚約者だから、ジトアは異性としてみていないと断言している。
それでも、あの仕草や最初に声をかけたことといい……メリタはジトアを異性としてみていそうだと、私は思っていた。
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