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第47話

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 マーサが退学処分を受けて、数日が経っていた。

 私は授業を受けながら、現状が不安になって小声で呟いてしまう。

「今は何も問題は起きていませんけど、警戒はしておきましょう」

 ジトアはあれからバハムスと会話をして、魔法の腕が上がったか探りを入れているようだ。

 バハムスは上手くはぐらかしているようで、ジトアはメリタの入れ知恵だと考えていた。

 今は何事も起きていないけど、メリタが諦めたとは思えない。

 休み時間になって、私はメリタのことを考えてしまう。

 ジトアが警戒していて、今までは問題を起こしていた。

 バハムスと婚約者になってからは問題を起こさず、それがバハムスの評判をよくしている。

 話を聞いていると、とんでもない人だと思うしかないけど……私は、メリタと会ったことがない。

 そう考えていた時――1学年下の女生徒メリタが、私達のいる教室にやって来た。
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