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第17話
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バハムス視点
翌日――ルーミエの変化は、学園内で話題になっていた。
そして俺は、ジトアがルーミエと話をしている姿を目撃する。
同学年で一番優秀な生徒のジトアは、ルーミエの発言が真実だと確信しているようだ。
そんなことはありえないと考えた俺は、即座にルーミエの席に向かい叫ぶ。
「ジトアもルーミエも何を言っている!? ルーミエの成績は変わりはしない!!」
ルーミエの見た目が変化して、その理由が俺が命令したからだと夜会にいた貴族達は知っている。
とにかくルーミエの発言を否定しなければ、俺の精神は安定しなかった。
そう考えて叫ぶと――俺の前にジトアが立ち、発言を否定してくる。
それでも俺は、この状況はルーミエが焦るに違いないと考えていた。
確信しているジトアの前で魔法を失敗すれば、ジトアの評判も落ちる。
どうせ魔法の成績は変わらないが、俺は念押しするようにルーミエを精神的に追い詰めていく。
そして、魔法を扱う授業が始まり――ジトアの発言が真実で、俺は陰で非難されることとなっていた。
翌日――ルーミエの変化は、学園内で話題になっていた。
そして俺は、ジトアがルーミエと話をしている姿を目撃する。
同学年で一番優秀な生徒のジトアは、ルーミエの発言が真実だと確信しているようだ。
そんなことはありえないと考えた俺は、即座にルーミエの席に向かい叫ぶ。
「ジトアもルーミエも何を言っている!? ルーミエの成績は変わりはしない!!」
ルーミエの見た目が変化して、その理由が俺が命令したからだと夜会にいた貴族達は知っている。
とにかくルーミエの発言を否定しなければ、俺の精神は安定しなかった。
そう考えて叫ぶと――俺の前にジトアが立ち、発言を否定してくる。
それでも俺は、この状況はルーミエが焦るに違いないと考えていた。
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どうせ魔法の成績は変わらないが、俺は念押しするようにルーミエを精神的に追い詰めていく。
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