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第9話

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 私は魔法を扱う授業で活躍して、バハムスは明らかに悔しそうだ。

 どうやら学園内で私の見た目、更に魔法の凄さが噂になっているらしい。

 昨日の夜会での出来事で私が説明していたから、気になっていた人が多かったようだ。

 そして――バハムスは陰で非難されて、私に何も言えなくなっていた。

■◇■◇■◇■◇■

 学園で騒ぎになって、他クラスの生徒達が私の元にやって来る。

 魔法の凄さから仲良くなっておきたいと考えたようだけど、私は関わりたくなかった。

 どうするべきか悩んでいると、ジトアに手を引かれて教室を出て行く。

 私は学園内にある、ジトアだけが使える部屋に案内されていた。

「優秀な生徒には学園が部屋を用意してくれる。ルーミエはしばらく、休み時間の間はここにいた方がよさそうだ」

「はい。ありがとうございます」

 ジトアが助けてくれたことが、私は嬉しかった。

 お礼を伝えると、ジトアが笑顔で話す。

「ルーミエの成績なら、いずれ自分の部屋を学園側が用意してくれるだろう」

「そうかもしれませんけど……あまり使う機会がなさそうですので、辞退しそうです」

 私は使う機会がないと言ったけど、実際は違う理由がある。

 ジトアの部屋に来る機会が減りそうだから、私の部屋は必要なかった。
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