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第4話

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 パーティが終わり、私は屋敷に戻っていた。

 魔法を解いている私を見て、家族が私と信じてくれるかが問題だ。

 その時は体型を変化する魔法を使い今までの見た目を1度見せようと考えて、私は家族の元へ向かう。

 そして――部屋にいたお父様とお母様は、私を見て驚いていた。

「ルーミエ……なのか?」

「はい。私は今までバハムス様の命令を聞き、魔法で醜くなっていました」

「可愛いとは思っていたけど、醜いなんて思ったことないわ」

 お母様がそう言ってくれることが嬉しかったけど、お父様の様子はおかしい。

 椅子に全身を預けて、安堵しているのが気になってしまう。

「あの、お父様?」

「そうか、魔法で見た目が変わっていたのか……よかった……」

 お母様と違い、お父様は私の見た目を気にしていたようだ。

 当然の反応だと思うけど、私は言わなければならないことがある。

「お父様、私はバハムス様に婚約破棄を言い渡されてしまいました」

「バハムス様はルーミエに暴言ばかり吐いていたから仕方ないだろう。ルーミエが無事ならそれでいい」

「無事とは、どういうことですか?」

 私が尋ねると、お父様が笑顔で話す。

「ルーミエは小食だったのに、あの程度の食事量で太っていくのが心配だった」

「それは……今まで秘密にしていて、ごめんなさい」

 お母様は気にしていない様子だけど、お父様は不安だったようだ。

「呪いを受けたと推測して調査してもらったが、呪いは何も受けていないと報告を受け困惑していた。理由があったのならいいんだ」

「そ、そうですか……」

 お父様は私の食事量で太っていることが気になって、色々と行動していたようだ。

 私が独自に作成した魔法だから、調べてもわからなかったのかもしれない。

 婚約を破棄されたことも、むしろよかったと家族は言ってくれた。

 そして翌日――私は、学園に向かおうとしていた。
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