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第14話
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パーティの出来事が終わり、数ヶ月が経っていた。
国王は私の家に慰謝料を支払い、アシェルが関わってくることはない。
それでも学園では私と同じクラスだから、最近アシェルの様子がおかしいことは知っていた。
今日は私の屋敷にマルクスが来てくれて、話したいことがあるらしい。
それより先に、私は話しておきたいことがある。
「私とマルクス様の婚約ですが、もう少し時間がかかりそうです」
パーティの出来事が終わった後、私はマルクスと婚約するために行動していた。
説得することで最近になって家族も納得してくれたけど、手続きに時間がかかってしまう。
そのことを話すと、マルクスは嬉しそうに頷いて、来た理由を話してくれる。
「わかりました――今日来た理由ですが、アシェルの行動についてです」
「アシェルが、何かしたのですか」
アシェルは父の国王に処罰されて、キアラと関わらなくなっている。
これから評判を回復できなければ勘当されると聞いたけど、評判は悪いままだ。
そうなると……アシェルがどんな行動をとっても、おかしくなかった。
警戒していたマルクスは、アシェルの行動を把握している。
マルクスがいてくれるから、私は何も問題ないと確信していた。
国王は私の家に慰謝料を支払い、アシェルが関わってくることはない。
それでも学園では私と同じクラスだから、最近アシェルの様子がおかしいことは知っていた。
今日は私の屋敷にマルクスが来てくれて、話したいことがあるらしい。
それより先に、私は話しておきたいことがある。
「私とマルクス様の婚約ですが、もう少し時間がかかりそうです」
パーティの出来事が終わった後、私はマルクスと婚約するために行動していた。
説得することで最近になって家族も納得してくれたけど、手続きに時間がかかってしまう。
そのことを話すと、マルクスは嬉しそうに頷いて、来た理由を話してくれる。
「わかりました――今日来た理由ですが、アシェルの行動についてです」
「アシェルが、何かしたのですか」
アシェルは父の国王に処罰されて、キアラと関わらなくなっている。
これから評判を回復できなければ勘当されると聞いたけど、評判は悪いままだ。
そうなると……アシェルがどんな行動をとっても、おかしくなかった。
警戒していたマルクスは、アシェルの行動を把握している。
マルクスがいてくれるから、私は何も問題ないと確信していた。
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