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第9話
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その後、私はパーティ会場の出来事を家族と国王に報告した。
会場にいた人達が証人だから、国王も私とアシェルの婚約破棄を認める。
慰謝料を払うと国王が約束して、私はマルクスの屋敷に向かっていた。
屋敷の応接室で、私はマルクスにお礼を伝える。
「マルクス様がいてくれたから、婚約破棄することができました。ありがとうございます」
「私がエミリー様のために、行動したいと想っただけです。これでもう、アシェル殿下が関わってくることもなくなるでしょう」
マルクスは、私のことが今でも好きだと聞いている。
そのためならどんなことでもするようで、私はアシェルの妾にならなくて済んだことに安堵している。
マルクスと話をして、気になることを尋ねる。
「これから、アシェル殿下はどうなるでしょうか?」
「パーティ会場の出来事は酷過ぎましたから、アシェル殿下は勘当されるかもしれません」
確かにありえそうだと、私も考える。
もし勘当になったら、アシェルがどんな行動をとるかわからない。
話を聞いて、私は警戒することにしていた。
会場にいた人達が証人だから、国王も私とアシェルの婚約破棄を認める。
慰謝料を払うと国王が約束して、私はマルクスの屋敷に向かっていた。
屋敷の応接室で、私はマルクスにお礼を伝える。
「マルクス様がいてくれたから、婚約破棄することができました。ありがとうございます」
「私がエミリー様のために、行動したいと想っただけです。これでもう、アシェル殿下が関わってくることもなくなるでしょう」
マルクスは、私のことが今でも好きだと聞いている。
そのためならどんなことでもするようで、私はアシェルの妾にならなくて済んだことに安堵している。
マルクスと話をして、気になることを尋ねる。
「これから、アシェル殿下はどうなるでしょうか?」
「パーティ会場の出来事は酷過ぎましたから、アシェル殿下は勘当されるかもしれません」
確かにありえそうだと、私も考える。
もし勘当になったら、アシェルがどんな行動をとるかわからない。
話を聞いて、私は警戒することにしていた。
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