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第8話
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アシェルの計画だと、パーティ会場で私は妾となるはずだった。
そのパーティ会場は今、アシェルを糾弾する場になっている。
証拠から貴族の人達も納得したようで、私は話す。
「私は今まで賛同したふりをして、今日この場で真実を話すつもりでした」
「なっっ……なんて奴だ!?」
アシェルが叫ぶけど、なんて奴と言いたいのは私の方だ。
相手が王子でも、ここまで酷ければ貴族の人達も蔑む。
その状況にアシェルが取り乱しているけど、私の話は終わっていない。
「私はもう、アシェル殿下と関わりたくありません――この場で、婚約を破棄します」
「はぁっっ!? エミリーは何を言っている!?」
私の発言を聞いて、アシェルは驚愕している。
完全に予想外だったようだけど、その姿に呆れながら私は話す。
「当然のことを言っています。婚約者から妾にすると言われたのですから、婚約を破棄したくなるのは当然でしょう」
会場にいる貴族の人達も、話を聞いて納得している。
アシェルとキアラの計画を潰し、私は予定通り婚約を破棄することができそうだ。
そのパーティ会場は今、アシェルを糾弾する場になっている。
証拠から貴族の人達も納得したようで、私は話す。
「私は今まで賛同したふりをして、今日この場で真実を話すつもりでした」
「なっっ……なんて奴だ!?」
アシェルが叫ぶけど、なんて奴と言いたいのは私の方だ。
相手が王子でも、ここまで酷ければ貴族の人達も蔑む。
その状況にアシェルが取り乱しているけど、私の話は終わっていない。
「私はもう、アシェル殿下と関わりたくありません――この場で、婚約を破棄します」
「はぁっっ!? エミリーは何を言っている!?」
私の発言を聞いて、アシェルは驚愕している。
完全に予想外だったようだけど、その姿に呆れながら私は話す。
「当然のことを言っています。婚約者から妾にすると言われたのですから、婚約を破棄したくなるのは当然でしょう」
会場にいる貴族の人達も、話を聞いて納得している。
アシェルとキアラの計画を潰し、私は予定通り婚約を破棄することができそうだ。
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