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第52話

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 私とロランは、ここ最近頻度が増している異変の対処をしていた。
 連日多発しているから魔法学園を休む日もあって、マクスウェルが本気を出しているのかもしれない。

 ロランは学園のある日は同行しなくていいと言ってくれたけど、私が同行したかった。
 それでもあまり役に立っているとは思えなくて……同行する意味があるのか、不安になってしまう。

 異変を対処に向かおうとして、ロランが今までの出来事について話してくれる。

「異変について詳しく調べた結果……マクスウェルに繋がるものはなかったけど、色々隠蔽している辺り、マクスウェル個人が行っていない」

 それでも魔法道具の効力から、マクスウェルが元凶で間違いないようだ。
 そうなると……マクスウェルに協力している人がいるに違いない。

「恐らく侯爵家以上の貴族が関わっている……今、一番怪しいのはバルターとダリアだ」

 ロランも同じ考えのようで、バルターとダリアが怪しいと話していた。

「規模が増してきてから、2人は学園を休んでいますね」

「そうなる……魔法道具を設置している瞬間を抑えるのが一番だけど、それは難しそうだ」

 異変自体は問題なく対処できているけど、私は何か狙いがありそうだと思ってしまう。

 そして――この日から、マクスウェルが本格的に動こうとしていた。
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