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第7話

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 私は仮面が外れたら、その後学園で活躍するだけでバルターの報復になると考えていた。

 ロランに話すと暴走して自滅しそうと推測を話していたけど、バルター達がそこまで愚かなのかはわからない。

「シエルの方法はバルターもそうだけど、特にダリアに効果的だと思う。間違いなく後悔して絶望するだろう」

 ロランはバルター達が自滅すると確信しているようで、私は尋ねる。

「そういうものでしょうか?」

「ああ。ダリアとバルターは人のせいにする傾向にあるし、ダリアはシエルの変化を見て嫉妬から何をしでかしてもおかしくない……バルターもあの性格だから、どうしようもないだろう」

 言われてみると、そんな気がしてくる。
 それにしてもバルターとダリアについて詳しそうで、私は気になってしまう。

「ロラン様は、バルター様とダリア様のことが詳しそうです」

「シエルの力になりたいと考えていたからこそ、バルター達を敵視して調べていた」

「そうでしたか」

 バルター達を敵視していたという発言より、ロランが私の力になりたいと言ってくれたことの方が嬉しい。
 
「シエルは仮面も外れて恐怖されることもないし、蔑まれることもない……もし何か問題が発生したら、俺が力になろう」

 嬉しそうに話すロランを見て、私も嬉しくなっている。
 ロランは私の力で仮面を外したと言ってくれたけど、それでもお礼を言いたかった。

「ロラン様、本当にありがとうございました」

「気にしなくていい……それより、この仮面のことを話しておきたい」

 そう言ってロランが机の上に置いていた力を失った仮面を持って、私に話す。

「この仮面の効果は1度きりのようで、今は魔法道具でなくなったただの仮面だ……シエルとしては触れたくもないだろうし、俺が処分しておこうか?」

「はい。ロラン様がいいのでしたら、お願いします」

、私としても見たくなかったから、ロランが処分してくれるのが一番だと思う。
 
 何か問題が起きればロランが協力してくれることが決まり――私は実力を隠すことを止めて、学園生活を送ることにしていた。
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