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第43話

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バハムス視点

 時間は数時間前まで遡り、俺はメリタと馬車に乗って魔法学園に登校している。
 預言書に書かれていた魔族の襲撃を終えて、これからのことを思案していた。

 ――これからルーミエを、ドラゴンの生贄にする。
 その準備をしているが、預言書に書かれている問題は3つも残っていた。

 馬車の中には俺とメリタしかいないから、これからのことを話す。

「ドラゴンの問題は、ルーミエを生贄にして解決する」

「はい。バハムス殿下は、何か気になっていることがあるのですか?」

「数ヶ月後に凶悪なモンスターが突如現れて、ルゴアス国を攻め込むようだが……大丈夫だろうか?」

 魔族やドラゴンと比べると、脅威ではないらしい。
 それでも気になるのは、2つの問題が連続で起こることだ。

 預言書には凶悪な虎のモンスターが現れた数日後、別の凶悪な虎のモンスターが現れると記されている。
 ルゴアス国を襲撃するようで、俺はそれを危惧していた。

 不安になっている俺に対して、メリタが話す。

「預言書には他の問題と比べるとそこまで脅威ではないと書かれていますし、大丈夫に決まっています」

「そうだったな。それなら問題ないだろう」

 メリタの発言を聞き、俺は安堵していた。

 預言書で把握しているから、準備をすれば問題なく対処できる。
 魔族達の襲撃も対処できたし、メリタの言うとおり問題ないはずだ。

■◇■◇■◇■◇■

 その後――魔法学園で授業を終えて、放課後になっている。

 問題を解決した後で結婚式を行い、招待したルーミエをドラゴンの生贄にしよう。
 そんなことを考えていると、俺の前にルーミエがやって来た。
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