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第11話

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 あれから数カ月が経過して、私とニコラスは隣国のアリアス国で生活していた。

 私はいきなり家を追い出されたけど、ニコラスは準備をしていたから隣国で生活する費用を持っていた。

 宿に泊まりながら、ニコラスは周辺のモンスターを狩ることで生計を立てている。
 私は近くにいるだけで支援魔法でニコラスが強くなっているみたいだけど、実感はない。

 私はニコラスと同行しているけど、魔法を使って戦うニコラスを眺めているだけだ。
 ニコラスの魔法が強くてモンスターを問題なく倒し、冒険者ギルドで買い取ってもらい宿に戻る日々を送っていた。

 冒険者ギルドから宿に戻る中、ニコラスが話す。

「ここ最近、この国は平和になっているようです」

「冒険者ギルドで、そんな話をしている人がいましたね」

「間違いなく、ルーナさんの支援魔法の力によるものです」

 ニコラスがそういうけど、私は希少魔法を使っているとは思えない。
 魔力が減っているとは思えないのだけど……もし私が支援魔法を使えるようになれば、ニコラスの力になれるかもしれない。

 支援魔法は無意識に使っているだけでも強いから、私の意思で使うと強すぎで危険だと聞いている。

 それでも更にニコラスの力になりたいと考えてしまい……私は、ニコラスに提案しようと考えていた。
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