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第58話

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 ウルクは魔法組織に狙われる理由があるけど、犯罪者を捕えただけだ。

 悪いのは全て魔法組織の人達で、ウルクに私は話す。

「これで、魔法組織は何もできないと思います」

 店主や店の人達は、全員ランアス国の兵士長と同じぐらいの強さだった。

 あれほど優れた魔法使いが大勢いるとは考えられないから、戦力をかなり削ったはず。
 ウルクも同じ考えのようだけど、これからについて話して食える。

「魔法組織は俺の強さを知っているから、魔力を削ろうとしたのかもしれない」
「私にはわかりませんでしたけど、そこまで消耗しているのですか?」
「囲んでから全力の魔法攻撃だった……回復するには数日かかりそうで、そこを狙いそうだ」

 ウルクは思案しているけど、私は力になりたい。
 今は結界内でウルクの力を強めているはずだけど、それでも魔力が強すぎて回復に時間がかかりそうだ。

「エルノアの結界があるから、助かっている」
「そうですか……これからも、私はウルク様を助けてみせます!」

 ウルクの発言を聞き、私はやる気に満ちている。
 魔法組織が動いたとしても、私はできることをしていこう。
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