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第54話

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 私は馬に乗って、ウルクは魔法で城を出て移動する。
 翌日になって、私達は異変が起きている街に到着した。

 王都から近いようで、1日で到着したのは馬が速いからだ。
 ウルクが魔法による強化魔法をかけることで、馬を強化し並走していた。

「今まで俺と一緒に走っていたから、強化魔法を受け入れるようになってくれた」
「そうでしたか……この街はウルク様と何度も来ていますから、結界を張ることができます」

 結界を張るにはその場所を詳しく知る必要があるけど、私はウルクと二―ルド国を巡っている。
 楽しい時間で景色を思い出すこともできるから、問題なく結界を張ることができていた。

「結界を張るのには時間が必要のはずだが、エルノアは一瞬で結界を張れるのか」
「はい。ウルク様が案内してくれたからです」

 ウルクの驚いた顔は珍しくて、私は結界魔法を使ってよかったと考えている。
 そして――街に設置されている魔法道具の位置を、私は確認することができていた。
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