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第44話
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ドスラ視点
兵士長ヒルゴがエルノアを連れ戻すことに失敗してから、2カ月が経っていた。
リオナが魔法道具を用意することで、ランアス国の被害を抑えることに成功している。
魔法学園に通う前の友人に頼んだと聞いていたが、誰なのかは知らなかった。
そのことで宰相サウスは話したいことがあるらしく、玉座の間にやって来る。
ランアス国を守っている魔法道具について、心当たりがあるようだ。
「現状はリオナ様によって、ランアス国は守られています……リオナ様の仲間は優秀な魔法使いですが、正体を明かしていません」
「国を守ってくれるなら誰でもいい。詮索は絶対にするな!」
「……それは、ドスラ陛下もリオナ様の仲間が誰なのか知らないということですね」
宰相サウスは、思案して尋ねる。
助かっているから余計なことをしたくなくて、俺は頷く。
「リオナに大金を渡したが、それだけしか知らない」
「そうですか……魔法組織について、陛下に話しておく必要があります」
そう言って、サウスが国を幾つも滅ぼしている犯罪者達について話す。
俺はその魔法組織を支援していることを、この時まで何も知らなかった。
兵士長ヒルゴがエルノアを連れ戻すことに失敗してから、2カ月が経っていた。
リオナが魔法道具を用意することで、ランアス国の被害を抑えることに成功している。
魔法学園に通う前の友人に頼んだと聞いていたが、誰なのかは知らなかった。
そのことで宰相サウスは話したいことがあるらしく、玉座の間にやって来る。
ランアス国を守っている魔法道具について、心当たりがあるようだ。
「現状はリオナ様によって、ランアス国は守られています……リオナ様の仲間は優秀な魔法使いですが、正体を明かしていません」
「国を守ってくれるなら誰でもいい。詮索は絶対にするな!」
「……それは、ドスラ陛下もリオナ様の仲間が誰なのか知らないということですね」
宰相サウスは、思案して尋ねる。
助かっているから余計なことをしたくなくて、俺は頷く。
「リオナに大金を渡したが、それだけしか知らない」
「そうですか……魔法組織について、陛下に話しておく必要があります」
そう言って、サウスが国を幾つも滅ぼしている犯罪者達について話す。
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