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第21話
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私とウルクは応接室で、ランアス国の兵士長が来るのを待っていた。
兵士長ヒルゴがやって来ると、困惑した表情を浮かべている。
応接室に私とウルクだけしかいないからで、他にも護衛の人がいると考えていたようだ。
テーブルを挟んで対面すると、私の隣に座るウルクがヒルゴに尋ねる。
「ランアス国の兵士長が、エルノアに何の用だ?」
「そ、それは……エルノア様、今すぐランアス国に戻ってください!」
城の人達が私を蔑んでいたことをウルクは知っているから、兵士長に対し敵意を向けている。
それに怯みながら頼んでくるけど、私は戻る気がない。
「戻る気はありません。来た理由がそれだけならお帰りください」
「ドスラ陛下は後悔しています! エルノア様を王妃に戻し、立場をよくすると仰っていました!」
「ランアス国の惨状は知っています。戻るわけないでしょう」
もし平和だとしても戻る気はないけど、理由はつけておこう。
私の発言を聞いても兵士長は焦らず、話を聞いていたウルクを眺めている。
どうやら兵士長は、ウルクを倒せば私を力尽くで連れ戻せると考えていそう。
それは予想していたことで――この場にウルク以外の護衛がいないのは、ウルクがいれば問題ないからだ。
兵士長ヒルゴがやって来ると、困惑した表情を浮かべている。
応接室に私とウルクだけしかいないからで、他にも護衛の人がいると考えていたようだ。
テーブルを挟んで対面すると、私の隣に座るウルクがヒルゴに尋ねる。
「ランアス国の兵士長が、エルノアに何の用だ?」
「そ、それは……エルノア様、今すぐランアス国に戻ってください!」
城の人達が私を蔑んでいたことをウルクは知っているから、兵士長に対し敵意を向けている。
それに怯みながら頼んでくるけど、私は戻る気がない。
「戻る気はありません。来た理由がそれだけならお帰りください」
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