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第20話

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 翌日になって、私は部屋へ行きウルクに提案した。

 世界樹のある森を調査していくと、魔法道具を作る材料が手に入ると前に聞いている。
 結界内に入れば、私は森の中を詳しく調査できそうだ。
 そのことを相談すると、ウルクは思案して話す。

「エルノアが森へ向かい調査すると、更に詳しくわかりそうだが……今は休んだ方がいいのではないか?」
「私はニールド国に来て十分休めました。今は力になりたいと思っています」
「そうか。エルノアがそう言うのなら、俺と一緒に森を調査しよう」

 ウルクが同行してくれることが嬉しくて、これから私達は世界樹のある森へ向かおうとする。
 準備をしようとした時――兵士がやって来て、ウルクに何かを報告した。
 話を終えた後、私を眺めてウルクが話す。

「ランアス国の兵隊が、ここにやって来たようだ……兵士長のヒルゴが、エルノアに会いたいらしい」
「私がニールド国にいると、知ることができたようですね」
「そのようだ。会うだけなら問題ないと思うが、話の内容次第で追い出すとしよう」

 ウルクの発言を聞き、私は頷く。
 相手はランアス国のドスラ王から命令されて来たと言っているから、話は聞いておきたかった。
 
 兵士長からランアス国に戻るように言われても、私は戻る気はない。
 その後、兵士長と再会して――力尽くで、私を連れ戻すためやって来たようだ。
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