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第58話
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翌日――私とレインは、ドラゴンを討伐する依頼を受けていた。
今日か明日には城に突入することが決まるようで、それまでにドラゴンは倒しておきたい。
「私とレイン以外の冒険者の人達には、ドラゴンを倒すのは厳しいかもしれません」
「俺達はこれからバディア国に向かうし、先にドラゴンを倒しておこう」
依頼を受けた私達は、ドラゴンのいる場所に移動魔法を使う。
ドラゴンの気配はなくて――私は、視線を感じて呟く。
「ドラゴンではなくて、誰かが私達を眺めているようです」
「前にリーゼは、冒険者達に勧誘されていたが……諦めていなかったのだろうか?」
「わかりませんけど……私は、レインと2人の方がいいです」
私が助けた冒険者の人達が、レインと一緒にパーティに入って欲しいと頼んだことがある。
移動魔法の魔力的にも人は少ない方がよかったから拒んだけど、私には別の理由があった。
――私としては、レインと2人きりの方がいい。
レインは私の発言を聞いて、顔を赤くしながら頷く。
「そ、そうだな……移動魔法の魔力も多く消費するし、俺もリーゼと2人でいた方がいいと想う」
私は微笑みを浮かべて、普段通りの1日を送っていた。
そして――私はこの日、元姉リザと再会することとなる。
今日か明日には城に突入することが決まるようで、それまでにドラゴンは倒しておきたい。
「私とレイン以外の冒険者の人達には、ドラゴンを倒すのは厳しいかもしれません」
「俺達はこれからバディア国に向かうし、先にドラゴンを倒しておこう」
依頼を受けた私達は、ドラゴンのいる場所に移動魔法を使う。
ドラゴンの気配はなくて――私は、視線を感じて呟く。
「ドラゴンではなくて、誰かが私達を眺めているようです」
「前にリーゼは、冒険者達に勧誘されていたが……諦めていなかったのだろうか?」
「わかりませんけど……私は、レインと2人の方がいいです」
私が助けた冒険者の人達が、レインと一緒にパーティに入って欲しいと頼んだことがある。
移動魔法の魔力的にも人は少ない方がよかったから拒んだけど、私には別の理由があった。
――私としては、レインと2人きりの方がいい。
レインは私の発言を聞いて、顔を赤くしながら頷く。
「そ、そうだな……移動魔法の魔力も多く消費するし、俺もリーゼと2人でいた方がいいと想う」
私は微笑みを浮かべて、普段通りの1日を送っていた。
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