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第48話
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ダーロス視点
部屋に到着した俺はリザに、計画の全てを話している。
リザに禁魔法を取得させて、城の全員と一部だが魔物を従えることに成功していた。
「増やして、生まれたばかりの魔物に餌を与えることで忠誠心を持つ魔物を作ることも成功した」
それは全て、禁魔法を知ることができたからだ。
禁魔法について知ることができたのは、ただの偶然だった。
王子の権力を使い魔法について調べていた時に、俺は禁魔法の存在を知る。
禁魔法に興味を持っていた同志を城に招待して、内密に禁魔法の研究を行う。
そして――禁魔法を使う素質が、ローティア家の人間にはあることを知った。
「全て俺の計画通り……いや、リーゼが実力を隠していたのは誤算だった!」
俺はリーゼに期待して、魔法の本をローティア家の屋敷に置いていた。
リザはその本によって優秀な魔法使いとなり、俺はリザの妹リーゼを婚約者にする。
魔法の本は魔法を使わない時に読んだ方が、効果があると知ったからだ。
魔法を覚えてから本を読んで優秀になったのなら、リーゼはもっと凄くなると確信していた。
その本で実力をつけるはずなのに、リーゼは何も魔法を使えなかった。
失望して婚約を破棄したのに――俺の予想通り、リーゼにはとてつもない魔法の実力があったようだ。
部屋に到着した俺はリザに、計画の全てを話している。
リザに禁魔法を取得させて、城の全員と一部だが魔物を従えることに成功していた。
「増やして、生まれたばかりの魔物に餌を与えることで忠誠心を持つ魔物を作ることも成功した」
それは全て、禁魔法を知ることができたからだ。
禁魔法について知ることができたのは、ただの偶然だった。
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そして――禁魔法を使う素質が、ローティア家の人間にはあることを知った。
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その本で実力をつけるはずなのに、リーゼは何も魔法を使えなかった。
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