愛することをやめた令嬢は、他国へ行くことにしました

天宮有

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第33話

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 居間でレインとの話を終えた私は部屋で休み、1人になったことで思案する。

 ――ドラゴンの数が多くて、他の魔物まで増えて強くなっている。
 私はどんな魔物でも全て問題なく倒しているけど、他の冒険者の人達は大変らしい。

 先月から起きているようで、半年前に私達がラーグ国に来たせいかもしれない。
 不安になってしまうけど、ラーグ国を紹介したのはバディア国のギルドマスターだ。

「……バディア国のギルドマスターがラーグ国を私達に紹介したのは、こうなることがわかっていたからでしょうか?」

 ドラゴンがいるから、ギルドマスターは私達に提案しただけなのかもしれない。
 それでも――私達が新しく生活する国を選んでくれて、その国で数か月後に問題が発生していた。

 私とレインなら、ラーグ国を守れると考えていたのかもしれない。
 それが気になってしまうけど、もうバディア国には戻る気はなかった。

「ラーグ国での、レインとの生活は幸せです……私は、この幸せを守るために行動します」

 私は決意を呟き、明日に備えて眠ることにしていた。
 そして――私達は、バディア国のギルドマスターと再会することになる。
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