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第30話

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 私とレインは、ドラゴンの攻撃を受けている冒険者の元へ向かう。
 依頼を受けた場所とは違うけど、向かった先にはドラゴンと戦っている複数の人が見えた。

 負傷しているようで、ドラゴンに追い詰められていたようだ。
 ドラゴンは私の魔法で問題なく退治するけど、助けた冒険者達の発言に驚くこととなる。

「ありがとうございます。私達はドラゴンを討伐する依頼を受けていません……まず、ここにドラゴンが現れることが異常です」

 冒険者の人達が言うには、ラーグ国はドラゴンの行動範囲を完全に把握しているようだ。
 私達が助けた人達は、ドラゴンが現れる範囲を知っていて……ドラゴンが現れないと考えていたから、追い詰められていたらしい。

「俺も、ドラゴンの多さが気になっていた。他に、何か知っていることはないか?」

 ドラゴンについて気になっていたレインが、冒険者の人達に尋ねる。

 私達は屋敷を購入してから家具を揃えたりしていて、ドラゴン討伐以外の依頼は偶にしか受けていない。
 レインが尋ねて――冒険者の人が、この半年間で何が起きたのかを話そうとしていた。
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