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第29話
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私とレインは、いつも通り冒険者ギルドに行き依頼を受けていた。
ドラゴンを討伐すると得られる報酬は多いから、生活は問題ない。
私が魔法で倒しているけど、普通ならかなり危険な依頼のようだ。
移動魔法でドラゴンのいる場所へ到着して、私が魔法で撃退する。
いつも通りの光景を眺めて……レインが、思案しながら呟く。
「冒険者ギルドで調査を頼んでいるが、やはりドラゴンの数が多すぎる……俺の見立てだと普段はリーゼと楽しく過ごし、偶にドラゴンを討伐する予定だった」
「そうなのですか?」
「そ、そうだ。リーゼも大変だったし、ゆっくりするべきだと思ってな……だけど、実際は今もドラゴンの数が多い気がする」
レインの気遣いが嬉しいけど、気になることもある。
私は魔法ですぐに倒せているけど、普通なら何日もかけて倒せるかわからない魔物がドラゴンだ。
数が多いのはラーグ国の危機だと思い、私も気になっていた。
「何か、あるのでしょうか?」
「わからない……冒険者ギルドにまかせよう」
レインの発言に頷き――私が、移動魔法を使おうとした時だった。
遠くで音が聞こえて、私はレインに言う。
「少し離れた場所で、轟音が聞こえました」
「他の依頼者が、ドラゴンと戦っているのかもしれない……気になるのか?」
レインが尋ねて、私は頷く。
「はい。ドラゴンが攻撃する音だけが聞こえて、冒険者の人達は反撃していないようです」
「それは危険だな……助けに行こうと思うが、リーゼはどうする」
「はい。私も行きます」
私は回復魔法がつかえるし、危険ならすぐ助けに行きたい。
そう考えて――私とレインは、冒険者達の元へ向かった。
ドラゴンを討伐すると得られる報酬は多いから、生活は問題ない。
私が魔法で倒しているけど、普通ならかなり危険な依頼のようだ。
移動魔法でドラゴンのいる場所へ到着して、私が魔法で撃退する。
いつも通りの光景を眺めて……レインが、思案しながら呟く。
「冒険者ギルドで調査を頼んでいるが、やはりドラゴンの数が多すぎる……俺の見立てだと普段はリーゼと楽しく過ごし、偶にドラゴンを討伐する予定だった」
「そうなのですか?」
「そ、そうだ。リーゼも大変だったし、ゆっくりするべきだと思ってな……だけど、実際は今もドラゴンの数が多い気がする」
レインの気遣いが嬉しいけど、気になることもある。
私は魔法ですぐに倒せているけど、普通なら何日もかけて倒せるかわからない魔物がドラゴンだ。
数が多いのはラーグ国の危機だと思い、私も気になっていた。
「何か、あるのでしょうか?」
「わからない……冒険者ギルドにまかせよう」
レインの発言に頷き――私が、移動魔法を使おうとした時だった。
遠くで音が聞こえて、私はレインに言う。
「少し離れた場所で、轟音が聞こえました」
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「はい。ドラゴンが攻撃する音だけが聞こえて、冒険者の人達は反撃していないようです」
「それは危険だな……助けに行こうと思うが、リーゼはどうする」
「はい。私も行きます」
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そう考えて――私とレインは、冒険者達の元へ向かった。
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