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第28話

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 私とレインがラーグ国で暮らすようになって、半年が経とうとしていた。
 
 私達は冒険者として活躍して、主にドラゴンを倒す依頼を受けている。
 ドラゴンの依頼がない時は他の依頼を受けて、危機的状況の冒険者を見たら助けたりもしていた。

 今日も依頼を終えて、私はレインと一緒に屋敷に向かっている。
 ラーグ国に来てからのことを思いだしていた私は、レインに話す。

「ドラゴンを倒す依頼がある以外は、バディア国とあまり変わりませんね」

「そうだな。どこの国も魔物に困っている……ドラゴンの数が多い気がするが、リーゼと俺なら何も問題はない」

「はい。ラーグ国に来てよかったです」

 ドラゴンに関する依頼は半月に1度あるかどうかだけど、本来なら数ヶ月に1度ぐらいの頻度らしい。
 レインはドラゴンの数を気にしているけど、依頼があれば私がすぐに倒している。
 移動魔法で持ち運びも一瞬だから、レインの言う通り何も問題はないはずだ。

 私はバディア国から他国のラーグ国へ行くことにして、幸せな生活を送っている。 
 この時の私達は――バディア国が大変なことを、まったく知らなかった。
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