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第25話

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ダーロス視点

 リーゼとの婚約破棄を言い渡して、数ヶ月が経った時だった。

 魔法学園の先生が城にやって来て、入学前に話したいことがあるようだ。
 応接室で話を聞いて、俺は驚愕することとなる。

「まさかリーゼ様がいなくなっているとは、思いませんでした」

「冒険者として、リーゼが依頼を受けていた。か――それは、本当にリーゼ・ローティアなのか?」

「はい。変身魔法を使って見た目を変えていましたけど、名前と言動から間違いないと思います」

 俺は魔法学園の先生の発言が、俺には信じられない。
 どうやらリーゼは冒険者をしていて、活躍していたようだ。

「変身魔法を使いながら、多種の強力な魔法を使い依頼を達成しています……魔法学園に入学するのを、楽しみにしていました」

 先生はリーゼがどこにいるか知りたかったようだが、それは俺にもわからない。
 冒険者として時々活動していると、リーゼの凄さを知ったようだ。

 先生の話を聞くに、魔法の実力はリザよりも上なのは間違いない。

「馬鹿な……俺達にバレないよう、リーゼは冒険者として活躍していたというのか!?」

 先生の発言を聞いて、俺は叫ぶしかない。

 もし真相を知っていれば、計画通りになっていたはずだ。
 リーゼの行動が予想外で……俺は、現状に取り乱していた。
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