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第22話
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ダーロス視点
時間は、婚約破棄を言い渡す1ケ月前まで遡る。
俺はリーゼとの婚約を破棄したいと考えて、部屋で1人呟く。
「リザの妹だから期待していたが、未だに魔法が使えないとはな……」
魔法学園に入学して、教わることで魔法が使えるようになる。
入学する年齢になると体内の魔力が安定するからで、優秀なリザも魔法が使えるのは入学してからだ。
それでも俺は――魔法学園に入学する前から、リーゼが魔法を使えることを望んでいた。
それでもリーゼの魔力は測定しても平均程度で、姉の力から期待しすぎてしまったようだ。
「これからリーゼに期待しても、無意味に決まっている……今のうちに、リーゼとの婚約を破棄しておこう」
魔法学園に入学すると、今までと違い俺はあまり自由に動けなくなってしまう。
リーゼとの婚約を破棄するための方法は、前から考えていた。
「明らかに俺に好意を持つベネサを利用し、リーゼとの婚約を破棄しよう」
ベネサなら「リーゼとの婚約を破棄したい」と言えば、どんな命令でも聞くはずだ。
貴族達を納得させる理由は必要で、俺はベネサと協力してリーゼとの婚約破棄を決意する。
そして――この時の俺は、リーゼが魔力を抑えていることを知らない。
リーゼが他国に行ってから、俺達は真相を知ることとなる。
時間は、婚約破棄を言い渡す1ケ月前まで遡る。
俺はリーゼとの婚約を破棄したいと考えて、部屋で1人呟く。
「リザの妹だから期待していたが、未だに魔法が使えないとはな……」
魔法学園に入学して、教わることで魔法が使えるようになる。
入学する年齢になると体内の魔力が安定するからで、優秀なリザも魔法が使えるのは入学してからだ。
それでも俺は――魔法学園に入学する前から、リーゼが魔法を使えることを望んでいた。
それでもリーゼの魔力は測定しても平均程度で、姉の力から期待しすぎてしまったようだ。
「これからリーゼに期待しても、無意味に決まっている……今のうちに、リーゼとの婚約を破棄しておこう」
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貴族達を納得させる理由は必要で、俺はベネサと協力してリーゼとの婚約破棄を決意する。
そして――この時の俺は、リーゼが魔力を抑えていることを知らない。
リーゼが他国に行ってから、俺達は真相を知ることとなる。
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