愛することをやめた令嬢は、他国へ行くことにしました

第２０話

　レインが自分の部屋に行って、私は部屋で１人になっている。
　眠る前に今日の出来事を思い返して、私は呟いた。

「今回のドラゴン討伐の依頼の報酬は多額で、しばらく依頼を受けなくてもいいみたいですね」

　レインは私の活躍だからと報酬を全て渡そうとしたけど、それは私が拒んでいる。
　今まで通りでよくて――これから家を購入したいことも話している。

　提案するとレインは顔を赤くしていたけど、嬉しそうだった。
　私の判断は正しいと考えていて、これからのことを思案する。

「今日の活躍で、ドラゴン討伐の依頼を優先して受けて欲しいと頼まれていますし……次の依頼が来るまでに、家を購入したいものです」

　今までの報酬もあるから、家の購入なら問題ない。
　ほとんどレインに任せることになりそうで、一緒にいられてよかったと想っている。

「レインは頼りになります。私も魔法で、支えていきましょう」

　ラーグ国にきて、何も問題なく依頼を終えることができた。　
　明日からも楽しみで――私は、この日々が幸せだ。