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第3話
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リックが屋敷を出てから、3日が経っていた。
私が部屋でレアスと話し合っていると、扉をノックする音が聞こえる。
リックが帰ってきたようで、部屋に入り私を眺めて安堵していた。
「カルラ、いてくれてよかった」
どうやらリックは、私が屋敷を出て出て行ったかもしれないと不安になっていたようだ。
婚約者が3人も逃げたのなら焦りそうと考えて、私は言う。
「そうですか……リック様は、領地で発生した問題を解決していたのですよね」
「ああ。レアス、この3日間で何かあったか?」
リックは頷き、レアスに尋ねる。
どうして私に聞かないのだろうかと思うと、レアスが返答した。
「カルラ様は、色んな意味で凄いですよ」
「……はい?」
いきなり凄いと言われて、私は困惑してしまう。
この場でレアスとリックは、私についての話をするようだ。
私がいない場所でするものじゃないのかと思うけど、傍にいたいからなのかもしれない。
「魔法の実力が凄く、なによりリック様に対して不満がない。愚痴を聞くつもりでいたのに拍子抜けした程です」
「そ、そうか。俺がいない時なら本心を話すと考えていたが、本当に不満はないのだろうか?」
レアスの発言を聞いて、リックが唖然としている。
リックがいない時に、レアスが私が何を思っているのか聞き出して欲しかったようだ。
話を聞いてリックは私に尋ねたから、本心を話す。
「はい。アーバス家に来てよかったと想っているほどです」
「それならいいのだが……俺は領地の問題を解決しつつ、シレッサ子爵領について調べていた」
「えっ?」
「カルラの発言が気になったから調べたのだが、今後シレッサ子爵領で魔力による災害が起こるかもしれない」
シレッサ子爵家とはあまり関わらないように言われているようで、日数も短く詳しくはわからなかったようだ。
私としては、屋敷から追い出される際の発言でリックが動いてくれたことが嬉しい。
「対策をとらなければ、間違いなく魔力による災害が発生します。関わるなと言われたので、シレッサ領で何が起きても知りません」
私は領地のために行動していたから、シレッサ領について詳しい。
時間をかけて魔力による結界を張ったり、魔法道具を購入する必要があった。
そのことを説明をしても家族は聞き入れず、私をリックの婚約者にして追い出している。
私は何が起きていたのかを話すと、リックは納得したようだ。
「シレッサ子爵領には、優秀な魔法使いがいないのだろう。関わるなと領主が叫んだのは聞いているし、仕方ないことだ」
私の提案を、領主のお父様は聞き入れなかった。
その結果――これから私の家族は、後悔することとなる。
私が部屋でレアスと話し合っていると、扉をノックする音が聞こえる。
リックが帰ってきたようで、部屋に入り私を眺めて安堵していた。
「カルラ、いてくれてよかった」
どうやらリックは、私が屋敷を出て出て行ったかもしれないと不安になっていたようだ。
婚約者が3人も逃げたのなら焦りそうと考えて、私は言う。
「そうですか……リック様は、領地で発生した問題を解決していたのですよね」
「ああ。レアス、この3日間で何かあったか?」
リックは頷き、レアスに尋ねる。
どうして私に聞かないのだろうかと思うと、レアスが返答した。
「カルラ様は、色んな意味で凄いですよ」
「……はい?」
いきなり凄いと言われて、私は困惑してしまう。
この場でレアスとリックは、私についての話をするようだ。
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「魔法の実力が凄く、なによりリック様に対して不満がない。愚痴を聞くつもりでいたのに拍子抜けした程です」
「そ、そうか。俺がいない時なら本心を話すと考えていたが、本当に不満はないのだろうか?」
レアスの発言を聞いて、リックが唖然としている。
リックがいない時に、レアスが私が何を思っているのか聞き出して欲しかったようだ。
話を聞いてリックは私に尋ねたから、本心を話す。
「はい。アーバス家に来てよかったと想っているほどです」
「それならいいのだが……俺は領地の問題を解決しつつ、シレッサ子爵領について調べていた」
「えっ?」
「カルラの発言が気になったから調べたのだが、今後シレッサ子爵領で魔力による災害が起こるかもしれない」
シレッサ子爵家とはあまり関わらないように言われているようで、日数も短く詳しくはわからなかったようだ。
私としては、屋敷から追い出される際の発言でリックが動いてくれたことが嬉しい。
「対策をとらなければ、間違いなく魔力による災害が発生します。関わるなと言われたので、シレッサ領で何が起きても知りません」
私は領地のために行動していたから、シレッサ領について詳しい。
時間をかけて魔力による結界を張ったり、魔法道具を購入する必要があった。
そのことを説明をしても家族は聞き入れず、私をリックの婚約者にして追い出している。
私は何が起きていたのかを話すと、リックは納得したようだ。
「シレッサ子爵領には、優秀な魔法使いがいないのだろう。関わるなと領主が叫んだのは聞いているし、仕方ないことだ」
私の提案を、領主のお父様は聞き入れなかった。
その結果――これから私の家族は、後悔することとなる。
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