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第45話

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 ザダムとの話し合いが終わり、夜になっている。
 もう襲撃はないと考えて、ザダムは屋敷から去っていた。

 私は部屋で1人になって、これからどうすればいいのかを考えていた。

「私の屋敷を襲撃しなかったのは、魔法道具で守られているからでしょう」

 それもありそうだけど、一番の理由はクノレラとラウドが近くにいても自然だったからだ。
 犯罪者が屋敷の近くにいたら、誰かに見られただけで終わる。
 それなら学園内で準備をして、総力をあげて消そうとしてきたのかもしれない。

「今日は対処できましたけど、クノレラはザダム様を警戒していそうです」

 あの時ザダムは、学園内を調べて魔方陣を知ったと言っている。
 それによって私の位置が把握できていて、見た目を変えれば問題ないことも知っていた。

「このままだと……クノレラが、ザダム様に魅了魔法をかけるかもしれません」

 警戒していた私でも、少し注目してしまうほどの力が魅了魔法にはある。
 異性のザダムが魅了魔法を受けることを考えると、私は不安になるしかない。

「いいえ――私は、ザダム様を信じます」

 不安になってしまうけど、すぐに冷静になることができている。
 ザダムが断言したのだから、何も問題ない。
 そして――今日の出来事から、ラウドが動こうとしていた。
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