私を捨てて後悔したようですけど、もうあなたと関わりません

第３８話

　私は授業を受けていて、後３０分もすれば昼休みだ。
　
　そう考えていた時―ーどこからか、轟音が響き渡る。
　教室の外から聞こえた轟音で、授業が中断されていた。

「何が起きたのか調べてきますので、皆さんは教室で待機していてください」

　先生が話して、教室が騒ぎになっている。
　もし何かあれば、魔法を使い対処することになるかもしれない。
　とにかく理由を知る必要があると、考えていた時だった。

「――えっ？」

　私は現状が理解できず、唖然とした声を出してしまう。
　扉を開けて先生や成績が優秀な男子生徒が入り、私を見ていた。
　そして開いていた窓から知らない人が数人現れて、教室で悲鳴があがる。

「この人達は、私を狙っています！」

　私は迫る魔法による攻撃を打ち消して、何が起きているのかを伝える。
　扉を開けてやって来た人、窓から来た人は合計で１０人もいた。
　その人が魔法による攻撃を駆使して、私を消そうと動いている。

　私の発言を聞いて先生や、クラスメイトが魔法で助けようとしてくれた。
　それでも動揺から魔法が弱くて、私は追い詰められてしまう。

　回復魔法で怪我を治すけど、魔力の消費が大きい。
　絶体絶命の状況になって――ザダムが、教室に来てくれた。