妹の方がいいと婚約破棄を受けた私は、辺境伯と婚約しました

第５０話

　種を設置するだけで大地の魔力を取り込み目覚め、ツタを伸ばして人々を襲う。
　完成された人造モンスターは、取りつけていた魔法道具で簡単な指示を出せるらしい。

　私達はそれを使って、ジャカル家、そして元家族に復讐するため行動している。
　一週間が経過して――復讐の準備はできていた。

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　私はジャカル侯爵家の屋敷の前で、ゼロア様と決行の時を待っている。

「ワンドが今、屋敷にいる者をホトルクス家とジャカル家の家族だけにしている」

「はい……それが終われば研究者の1人が話をして、その話はこの魔法道具から聞けますね」

　通信機の魔法道具を使って、私はジャカル家の話を聞く。
　その話の内容次第では、屋敷に仕掛けたプラントモンスターが覚醒することとなっていた。

「万一にも罪を受け入れるのなら、処分は別の方法になるだろう……ジャカル家の領主は処刑するが、他は幽閉になるかもしれない」

　そうゼロア様が言うけど、これからどうなるかを察しているようだ。
　私も同じ気持ちで――今日で全てが終わろうとしていた。