7 / 13
第7話
しおりを挟む
ラーサーは思いつきで、私と一緒にランアス国へ行かないか提案した。
その行動力に驚くしかなくて、ラーサーに尋ねる。
「今のランアス国は間違いなく危険ですけど、見に行きたいと本気で仰っているのですか?」
「本気です。この後は結界を直して全て解決するから、その前に見ておきたいと考えています」
ラーサーは本気のようで……私も、結界が壊れた国の状況は知りたかった。
私が結界を強化したのは、結界の外のモンスターが強くなってきたからだ。
最悪の事態を想像して行動したのに、元婚約者ドスラ王子がそれ以上の行動をとっている。
見に行くのは危険だと思っているけど、私もランアス国の惨状が気になっていた。
「わかりました。私も同行します」
「ありがとうございます。エルノア様なら、一緒に来てくれると思っていました」
そう言って、私はラーサーに同行することを決める。
ランアス国は今、侵攻するモンスターの対処に集中しているはずだ。
魔法道具で変装もできるから、大丈夫だと確信していた。
■◇■◇■◇■◇■
数日後、私達はランアス国の周辺まで到着した。
馬車から降りて、遠くを確認できる魔法道具で私とラーサーは戦場を眺める。
安全な場所で様子を見ていたけど、ランアス国に向かうモンスターが多かった。
ランアス国の兵士達がモンスターを倒しているけど、敵はかなりの数だ。
ラーサーから聞いているけど、ランアス国の周辺の国も被害を受けているらしい。
想像以上に酷い状況で、私は呟く。
「こんな状況なら、結界を直す以外に方法はないでしょう」
「そうなれば調査して――結界が壊れた原因が発覚した後、ドスラ王子は終わります」
ラーサーの発言を聞いて、私は頷く。
そして――これから、ドスラとリオナは全てを後悔することとなる。
その行動力に驚くしかなくて、ラーサーに尋ねる。
「今のランアス国は間違いなく危険ですけど、見に行きたいと本気で仰っているのですか?」
「本気です。この後は結界を直して全て解決するから、その前に見ておきたいと考えています」
ラーサーは本気のようで……私も、結界が壊れた国の状況は知りたかった。
私が結界を強化したのは、結界の外のモンスターが強くなってきたからだ。
最悪の事態を想像して行動したのに、元婚約者ドスラ王子がそれ以上の行動をとっている。
見に行くのは危険だと思っているけど、私もランアス国の惨状が気になっていた。
「わかりました。私も同行します」
「ありがとうございます。エルノア様なら、一緒に来てくれると思っていました」
そう言って、私はラーサーに同行することを決める。
ランアス国は今、侵攻するモンスターの対処に集中しているはずだ。
魔法道具で変装もできるから、大丈夫だと確信していた。
■◇■◇■◇■◇■
数日後、私達はランアス国の周辺まで到着した。
馬車から降りて、遠くを確認できる魔法道具で私とラーサーは戦場を眺める。
安全な場所で様子を見ていたけど、ランアス国に向かうモンスターが多かった。
ランアス国の兵士達がモンスターを倒しているけど、敵はかなりの数だ。
ラーサーから聞いているけど、ランアス国の周辺の国も被害を受けているらしい。
想像以上に酷い状況で、私は呟く。
「こんな状況なら、結界を直す以外に方法はないでしょう」
「そうなれば調査して――結界が壊れた原因が発覚した後、ドスラ王子は終わります」
ラーサーの発言を聞いて、私は頷く。
そして――これから、ドスラとリオナは全てを後悔することとなる。
50
お気に入りに追加
711
あなたにおすすめの小説

捨てた私をもう一度拾うおつもりですか?
ミィタソ
恋愛
「みんな聞いてくれ! 今日をもって、エルザ・ローグアシュタルとの婚約を破棄する! そして、その妹——アイリス・ローグアシュタルと正式に婚約することを決めた! 今日という祝いの日に、みんなに伝えることができ、嬉しく思う……」
ローグアシュタル公爵家の長女――エルザは、マクーン・ザルカンド王子の誕生日記念パーティーで婚約破棄を言い渡される。
それどころか、王子の横には舌を出して笑うエルザの妹――アイリスの姿が。
傷心を癒すため、父親の勧めで隣国へ行くのだが……

私を売女と呼んだあなたの元に戻るはずありませんよね?
ミィタソ
恋愛
アインナーズ伯爵家のレイナは、幼い頃からリリアナ・バイスター伯爵令嬢に陰湿ないじめを受けていた。
レイナには、親同士が決めた婚約者――アインス・ガルタード侯爵家がいる。
アインスは、その艶やかな黒髪と怪しい色気を放つ紫色の瞳から、令嬢の間では惑わしのアインス様と呼ばれるほど人気があった。
ある日、パーティに参加したレイナが一人になると、子爵家や男爵家の令嬢を引き連れたリリアナが現れ、レイナを貶めるような酷い言葉をいくつも投げかける。
そして、事故に見せかけるようにドレスの裾を踏みつけられたレイナは、転んでしまう。
上まで避けたスカートからは、美しい肌が見える。
「売女め、婚約は破棄させてもらう!」
婚約破棄宣言は別の場所で改めてお願いします
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【どうやら私は婚約者に相当嫌われているらしい】
「おい!もうお前のような女はうんざりだ!今日こそ婚約破棄させて貰うぞ!」
私は今日も婚約者の王子様から婚約破棄宣言をされる。受け入れてもいいですが…どうせなら、然るべき場所で宣言して頂けますか?
※ 他サイトでも掲載しています


婚約破棄とはどういうことでしょうか。
みさき
恋愛
「お前との婚約を破棄する!」
それは、出来ません。だって私はあなたの婚約者ではありませんから。
そもそも、婚約破棄とはどういう事でしょうか。
※全三話
※小説家になろうでも公開しています

婚約者が幼馴染のことが好きだとか言い出しました
マルローネ
恋愛
伯爵令嬢のテレーズは学園内で第6王子殿下のビスタに振られてしまった。
その理由は彼が幼馴染と結婚したいと言い出したからだ。
ビスタはテレーズと別れる為に最悪の嫌がらせを彼女に仕出かすのだが……。

【完結・全10話】偽物の愛だったようですね。そうですか、婚約者様?婚約破棄ですね、勝手になさい。
BBやっこ
恋愛
アンネ、君と別れたい。そういっぱしに別れ話を持ち出した私の婚約者、7歳。
ひとつ年上の私が我慢することも多かった。それも、両親同士が仲良かったためで。
けして、この子が好きとかでは断じて無い。だって、この子バカな男になる気がする。その片鱗がもう出ている。なんでコレが婚約者なのか両親に問いただしたいことが何回あったか。
まあ、両親の友達の子だからで続いた関係が、やっと終わるらしい。

婚約破棄ですか? 優しい幼馴染がいるので構いませんよ
マルローネ
恋愛
伯爵令嬢のアリスは婚約者のグリンデル侯爵から婚約破棄を言い渡された。
悲しみに暮れるはずの彼女だったが問題はないようだ。
アリスには優しい幼馴染である、大公殿下がいたのだから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる