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第34話

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 ザオードに邪魔されたせいで、私は魔法で攻撃することができなくなってしまう。
 捕えられて助けを求めるザオードだけど、行動しなければ何も問題なく倒せていた。

 そこまで考えて、私は本来の目的を思い返す。
 クラウスを守ることはできているから、一生徒の私がザオードを守る必要はない。

「助けろと言いますけど、この状況で私が魔法を使えばザオードに当たります」
「マリーなら問題ないだろう! 俺が抑えている間に侵入者を倒せ!」
「抑えているって、ザオードがいなければ倒せていました。今は人質にされていますし、私では無理です」
「なんだと!? お前は俺を見捨てるというのか!?」

 叫ぶザオードを無視して、私はクラウスの傍で待機する。
 盗賊はザオードの意識を飛ばして教室から出て行くけど、その後は先生達が倒すことに成功したようだ。

 行動する前に発見した私の手柄になって、教室の人達はザオードが邪魔をしたと証言してくれる。
 全て事実で、私はクラウスを守れたことに安堵していた。
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