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第17話
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クノレラ視点
時間は――サダムが呪いを解き、キャシーが新しい婚約者になった時まで遡る。
私は部屋で1人になって、現状に取り乱していた。
「なんで――どうして、私の呪いの力が弱まったのよ!?」
サダムに呪いをかけて、婚約破棄してもおかしくない状況を作る。
そしてラウドを新しい婚約者にして、サダムは呪いの力で消すつもりだった。
私の家に伝わる呪いの魔法は、サダムには教えていない。
親はサダムに使わせたいようだったけど、婚約者に決まってから考えが変わったようだ。
サダムを知った私の両親は――性格的に、サダムは呪いの魔法を知っても使わないと判断する。
むしろ呪いの魔法なんて危険な魔法を知れば、消そうと行動してくる可能性があった。
婚約者に決めた後でサダムの優しさを知った両親は、婚約破棄させようと私に呪いの魔法を使うよう命令してくる。
両親の軽率な判断のせいだけど、私としてはラウドを婚約者にできるから構わないと思っていた。
そして呪いをサダムにかけて、そこまでは最善の結果だったはず。
溺愛してくれて立場もいい公爵令息ラウドを新しい婚約者にしたけど、最悪の事態となっていた。
時間は――サダムが呪いを解き、キャシーが新しい婚約者になった時まで遡る。
私は部屋で1人になって、現状に取り乱していた。
「なんで――どうして、私の呪いの力が弱まったのよ!?」
サダムに呪いをかけて、婚約破棄してもおかしくない状況を作る。
そしてラウドを新しい婚約者にして、サダムは呪いの力で消すつもりだった。
私の家に伝わる呪いの魔法は、サダムには教えていない。
親はサダムに使わせたいようだったけど、婚約者に決まってから考えが変わったようだ。
サダムを知った私の両親は――性格的に、サダムは呪いの魔法を知っても使わないと判断する。
むしろ呪いの魔法なんて危険な魔法を知れば、消そうと行動してくる可能性があった。
婚約者に決めた後でサダムの優しさを知った両親は、婚約破棄させようと私に呪いの魔法を使うよう命令してくる。
両親の軽率な判断のせいだけど、私としてはラウドを婚約者にできるから構わないと思っていた。
そして呪いをサダムにかけて、そこまでは最善の結果だったはず。
溺愛してくれて立場もいい公爵令息ラウドを新しい婚約者にしたけど、最悪の事態となっていた。
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