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第40話
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ルアンは完全に消滅して、シロクがナイフの魔法道具を手にして呟く。
「エルノア……この魔法道具、私が調査してもいいだろうか?」
「構いませんけど、とてつもない力を宿していました。大丈夫ですか?」
ルアンは下位冒険者程度の強さしかなかったはずなのに、明らかに上位冒険者並の強さだった。
侮っていたせいでもあるけどシロクが反応できなかったほどで、ラーサーは警戒していたから防いでくれた。
ルアンをあそこまで強化させて、最終的には存在を維持できず消滅させていた。
このナイフはとてつもない魔法道具で、シロクが教えてくれる。
「これは――魔界の魔法道具だ」
「魔界ですか?」
モンスターの生まれる場所とされていて、人が行くことはできないらしい。
魔界に住んでいた人は大昔に滅んだようで、今はモンスターを生み出し送るだけの世界だと聞いたことがある。
「今までの王都の情報から……恐らくエリオース家が関わっているはず、王都が平和なのも魔界の魔法道具を使っているからこそだろう」
「……その場合、何が起こるのですか?」
ラーサーが尋ねたのは、シロクが明らかに焦っているからだ。
かなり危機的状況のようで、ラーサーを眺めて話す。
「この国が滅ぶだけで終わるなら気にしなかったが……これは、世界の危機かもしれない」
「えっ?」
「とにかく調査してからだな……判明した時は、すぐエルノアに教えると約束しよう」
「……わかりました」
いきなり世界の危機と言われて、私は動揺してしまう。
王都で何が起こっているのは間違いなくて、それはシロクの調査でわかりそうだ。
「エルノア……この魔法道具、私が調査してもいいだろうか?」
「構いませんけど、とてつもない力を宿していました。大丈夫ですか?」
ルアンは下位冒険者程度の強さしかなかったはずなのに、明らかに上位冒険者並の強さだった。
侮っていたせいでもあるけどシロクが反応できなかったほどで、ラーサーは警戒していたから防いでくれた。
ルアンをあそこまで強化させて、最終的には存在を維持できず消滅させていた。
このナイフはとてつもない魔法道具で、シロクが教えてくれる。
「これは――魔界の魔法道具だ」
「魔界ですか?」
モンスターの生まれる場所とされていて、人が行くことはできないらしい。
魔界に住んでいた人は大昔に滅んだようで、今はモンスターを生み出し送るだけの世界だと聞いたことがある。
「今までの王都の情報から……恐らくエリオース家が関わっているはず、王都が平和なのも魔界の魔法道具を使っているからこそだろう」
「……その場合、何が起こるのですか?」
ラーサーが尋ねたのは、シロクが明らかに焦っているからだ。
かなり危機的状況のようで、ラーサーを眺めて話す。
「この国が滅ぶだけで終わるなら気にしなかったが……これは、世界の危機かもしれない」
「えっ?」
「とにかく調査してからだな……判明した時は、すぐエルノアに教えると約束しよう」
「……わかりました」
いきなり世界の危機と言われて、私は動揺してしまう。
王都で何が起こっているのは間違いなくて、それはシロクの調査でわかりそうだ。
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