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第13話
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1頭でも苦戦していたモンスターを、今のラーサーは一太刀で倒すことに成功していた。
「これが……強化魔法の力ですか」
「そ、そうみたいですね」
ラーサーが驚いて呟くけど、私はそれ以上に驚いてしまう。
迫り来る残っていた鹿のモンスター3頭に対して、ラーサーは腕を3度振るう。
それだけで全てが終わって――私は、ラーサーの凄さに驚いていた。
他者の身体を強化する魔法の欠点は、心の底から信じてくれる相手がいないことにある。
他者の魔力というのはそこまで気持ち悪く、本能的に受け入れられないと考えてしまうものらしい。
そのせいで使われることのない魔法だったけど……ラーサーは私の魔力を完璧に使いこなせている。
更に……強化魔法による力か、私はラーサーの心情を理解して呟く。
「ここまで純心な人が……存在しているなんて……」
ラーサーは何一つ私の発言を疑わず、心の底から忠誠を誓っている。
私の魔力も相まって、今のラーサーならどんな敵でも勝てるに違いない。
「エルノア様の魔力は素晴らしい……これなら、私でも役に立てそうです!」
ラーサーは私でもと自分を卑下していたけど……これは、ラーサーにしかできないことだった。
「これが……強化魔法の力ですか」
「そ、そうみたいですね」
ラーサーが驚いて呟くけど、私はそれ以上に驚いてしまう。
迫り来る残っていた鹿のモンスター3頭に対して、ラーサーは腕を3度振るう。
それだけで全てが終わって――私は、ラーサーの凄さに驚いていた。
他者の身体を強化する魔法の欠点は、心の底から信じてくれる相手がいないことにある。
他者の魔力というのはそこまで気持ち悪く、本能的に受け入れられないと考えてしまうものらしい。
そのせいで使われることのない魔法だったけど……ラーサーは私の魔力を完璧に使いこなせている。
更に……強化魔法による力か、私はラーサーの心情を理解して呟く。
「ここまで純心な人が……存在しているなんて……」
ラーサーは何一つ私の発言を疑わず、心の底から忠誠を誓っている。
私の魔力も相まって、今のラーサーならどんな敵でも勝てるに違いない。
「エルノア様の魔力は素晴らしい……これなら、私でも役に立てそうです!」
ラーサーは私でもと自分を卑下していたけど……これは、ラーサーにしかできないことだった。
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