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第5話
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学園から屋敷に戻り、私達は今日の出来事について話していた。
試験結果が発表された放課後、デュラドとギレナは私に不正をしたと言い出す。
教室にグリンとジロアお兄様が来てくれたから問題なくて、ギレナはこれから処罰されるようだ。
数週間の停学処分になりそうと推測した後、応接室でグリンが話す。
「まさかギレナが、魔法でマイアを攻撃するとは思わなかった」
「絶対に許せん! グリンが止めていなければ、俺がギレナを倒していただろう!」
「怒る気持ちはわかるが、行動していたら処罰されていたはずだ」
「そ、そうだな……グリンがいてくれてよかった!」
私としてもジロアお兄様と同じ気持ちで、グリンが話を続ける。
「処罰されるギレナのことは、もう気にしない方がいい。マイアの試験結果がいいことを喜ぼう」
そう言って、私の試験結果をグリンが褒めてくれる。
ギレナのことよりも、試験結果をグリンに知ってもらえた方が嬉しかった。
楽しく話していると、ジトアお兄様がグリンに提案する。
「マイアは嬉しそうだ。前にも話したが――グリンが、マイアの婚約者になればいい!」
「そうなれば私としては嬉しいが、マイアの意思が大事だろう」
「えぇっ!?」
グリンの発言に驚いたのは、私と婚約することが嬉しいと言ったからだ。
私は顔が赤くなり、グリンが笑顔を浮かべている。
「デュラドに婚約破棄を言い渡されたと聞き、私はマイアのことを考えるようになっていた……マイアと出会ったことは今でも覚えていて、婚約したいと思っている」
私達が出会ったのは2年前で、ジロアお兄様が友人とグリンを紹介してくれる。
話していると仲良くなって、私がデュラドの婚約者になったから異性と意識しないようにしていたようだ。
そしてデュラドに婚約破棄を言い渡された今、グリンは私と婚約したいと言ってくれた。
公爵家の令息だけど、私の意思を尊重してくれる。
立場から強引に婚約者となったデュラドとは全然違い、私は本心を話す。
「私も、グリン様の婚約者になれれば嬉しいです」
はデュラドと婚約していた時、立場の差から婚約者を変えたいと考えたことがない。
婚約破棄を言い渡された今だからこそ、私はグリンを好きになっていた。
そして――これから私は、グリンの婚約者になる。
デュラドは婚約者をギレナから私に戻したかったようだけど、それは不可能になっていた。
試験結果が発表された放課後、デュラドとギレナは私に不正をしたと言い出す。
教室にグリンとジロアお兄様が来てくれたから問題なくて、ギレナはこれから処罰されるようだ。
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「絶対に許せん! グリンが止めていなければ、俺がギレナを倒していただろう!」
「怒る気持ちはわかるが、行動していたら処罰されていたはずだ」
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私としてもジロアお兄様と同じ気持ちで、グリンが話を続ける。
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そう言って、私の試験結果をグリンが褒めてくれる。
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はデュラドと婚約していた時、立場の差から婚約者を変えたいと考えたことがない。
婚約破棄を言い渡された今だからこそ、私はグリンを好きになっていた。
そして――これから私は、グリンの婚約者になる。
デュラドは婚約者をギレナから私に戻したかったようだけど、それは不可能になっていた。
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