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第36話

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 エドガーとドリスが謝罪したけど、私達は許さなかった。
 休日になって屋敷にユアン様が来てくれて、エドガー達の末路を話してくれる。

「特定の人の魔力を乱し、魔法を封じる魔法陣――あれを入手する際に、エドガーは王家の権力で犯罪者組織を支援していたようだ」

「私は、何も知りませんでした」

 魔法陣の魔法道具を入手した経緯が発覚して、陛下はエドガーの酷さを知った。
 エドガーの悪事が発覚して、ドリスはそのことを知った上で協力している。
 
「魔法陣の魔法道具は、所持しているだけで罪となる。それを使ったのだから処刑でもしない限り、他国が納得しないだろう」

 それほど重い罪になるから、エドガーは手に入れても使えなかったようだ。
 ユアンによって私を従えることができなくなり、2人は使うことを決意したらしい。

 エドガーは、王家の権力を使い犯罪者と取引をしている。
 国王としては、もう処刑するしかないと考えたようだ。

 協力者のドリスは国外追放を言い渡されて――エドガーは、処刑されることとなっていた。
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