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第27話
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私は使うことが困難とされている結界魔法を、使えるようになる。
完璧には使えないけれど、過去の会話を知ることができるだけで十分だ。
私は魔法学園を巡って魔力で結界を作り、過去の会話を聞いていく。
エドガーは処罰を受けて、ドリスを城に呼ぶことができないようだ。
それなら……学園内で会話しているかもしれないと、とにかく密談できそうな場所で結界魔法を使っていた。
「この魔法でドリスの目論見を知って、ユアン様を守ってみせます」
私は決意を呟き、会話しそうな場所でとにかく結界魔法を試していく。
今までにないほどの集中力だと自覚できたのは、ユアン様のために行動しているからだ。
過去の会話を聞けるのは数日前で、成果が出ないかもしれない。
それでも諦めずに試し続けて――魔力が尽きようとしていた時だった。
「この会話は――ドリス様と、エドガー殿下の会話です」
校舎裏で結界魔法を使うと、私は聞いたことのある声を耳にする。
数日前のドリスとエドガーの会話で――ドリス達は、ユアン様を始末したいようだ。
完璧には使えないけれど、過去の会話を知ることができるだけで十分だ。
私は魔法学園を巡って魔力で結界を作り、過去の会話を聞いていく。
エドガーは処罰を受けて、ドリスを城に呼ぶことができないようだ。
それなら……学園内で会話しているかもしれないと、とにかく密談できそうな場所で結界魔法を使っていた。
「この魔法でドリスの目論見を知って、ユアン様を守ってみせます」
私は決意を呟き、会話しそうな場所でとにかく結界魔法を試していく。
今までにないほどの集中力だと自覚できたのは、ユアン様のために行動しているからだ。
過去の会話を聞けるのは数日前で、成果が出ないかもしれない。
それでも諦めずに試し続けて――魔力が尽きようとしていた時だった。
「この会話は――ドリス様と、エドガー殿下の会話です」
校舎裏で結界魔法を使うと、私は聞いたことのある声を耳にする。
数日前のドリスとエドガーの会話で――ドリス達は、ユアン様を始末したいようだ。
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