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第21話

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 謝罪したエドガーを見て、国王が叫ぶ。

「エドガーよ! 謝る相手が違うだろう!」

「うっっ――!? ルクルよ悪かった!!」

 国王の怒声を聞いて、エドガーが私に謝罪する。
 許したいとは思えず、もうエドガーとは関わりたくはない。

「貴様のせいで、他の王子の信頼も落ちてしまうだろう……ルクル様、本当にすまなかった」

 陛下が謝罪するけど、悪いのは全てエドガーだ。
 そしてこの場で、陛下がこれからの話をはじめる。

「慰謝料をアトノア家に支払おう……ルクル様は、これからどうしたい?」

「エドガーがドリスと浮気していたことは、もう他の貴族の人達にも知られています。離縁した方がいいと、陛下は考えているのでしょう」

「ユアン様の言うとおりだが、ルクル様が決めて欲しい」

 国王の発言に困惑したけど、ユアン様が詳しく話してくれる。
 事前にユアン様は陛下と話し合ってくれたようで、後は私が決めていいらしい。

「ドリス様と浮気していたエドガー殿下とは、婚約者でいたくありません――私は、エドガー殿下と離縁したいです」
 
 私は本心を伝えて、エドガーと離縁することができていた。
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